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落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
番外編 生裁戦士セイントカイダーll
第6話 決死の生裁重装
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には余りにも荷が重い。
――ならば、やるべきことはただ一つ。使う前に破壊してしまえ!
「セイトサーベル!」
俺は再びゴムマリの如く跳ね上がり、空中で腰から一振りの剣を引き抜く。
ライフルを取りに行った彼らが、宙を舞う俺に気づいた時にはもう手遅れ。
銃口をこちらに向ける前に、俺は着地と同時にセイトサーベルの刃で銃身を細切れに切り裂いてしまった。
「ハァッ!」
「ひ、ひいいぃっ!」
――自慢ではないが、俺はセイントカイダーとして正式に任命される際に、校長先生から「セイトサーベルを使った剣術に関して言えば、今まで見た中で最高のもの」というお墨付きを頂いている。
「今まで見た中」に路郎先輩が含まれているのかはわからないが、少なくとも「剣術」の分野なら、ある程度は満足に戦えるというわけだ。
得物を切り裂かれて尻込みしてしまった男達は、恐怖に染まった表情で逃げ出していく。どうも、ああいうのは追う気になれないんだよなぁ……。
これで、組織の連中は大半の戦闘員を失った。残るは、ほんの数人程度だろう。
「よし、後は残りを掃討するだけ……ん?」
――その時、俺は自分の迂闊さを呪った。
「きゃあああっ! ゆ、勇亮くぅぅんっ!」
「――!?」
俺がライフルの処分に注力している間に、会長達三人が別の車で連れ去られようとしている!
殺すのが無理なら、誘拐して人質にしようという魂胆か!?
「くそっ……行かせるか!」
すぐさまセイトバスターを構える――が、引き金は引けなかった。
ライフルを破壊しようと僅かに焦っていたせいか、俺は思いの外遠い位置までジャンプしていたらしい。
ここと向こうとではかなりの距離があるため、誤射を起こさない確証が持てなかった。
「くっ――!」
……なら、セイサイラーで追うしかない!
俺は急いで停めてあった専用サイドカーに跨がり、本日二度目の急発進を敢行する。
この世のどんな悪よりも、それを止められない自分が憎い!
風を切る俊足のバイクが、俺を会長達の元へと運んでいく。
やがて会長達を乗せた黒塗りの車と、俺の駆るセイサイラーは街道へと飛び出し、街の人々の注目にさらされることになった。
公道に出た以上、セイトバスターは使えない。
だが……向こうはその気になれば拳銃だろうがライフルだろうがお構いなしだ。どうする……?
――いや、答えならとっくに出てる。敬遠して、わからない振りをしているだけだ。
できるかどうかはわからない。だが……やらないわけにはいかない。戦闘は任せろと言った手前、失敗を恐れていてどうする!
俺は――会長に、副会長に、そして絵麗乃に、頼られ
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