暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
番外編 狩谷鋭美の恋路
前編 ヒーローとヴィランの遊園地デート
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番、関係ないじゃない!
ああもう! 思い出すだけで腹が立ってきた! 大体、一番船越に迷惑掛けてる女ってアイツじゃない! 全然関係なかったはずの船越を、自分の家庭事情に巻き込んで大怪我させたりしてさっ!
……だけど、そのおかげでアタシは船越に会えたのよね。そこは……認めてあげても、いいかな?
でも、だからって! 船越を渡すわけには――
「いかないっ!」
「え、行かないの?」
「……は?」
あれ? 船越――もう、来てた?
声が聞こえた方に振り返ってみると、そこにはポカンとした顔でこっちを見てる船越の姿が!
アタシと初めて会った時のレザージャケットを着てる姿は、やっぱりいつ見てもカッコイイ……って、今はそれどころじゃないっ!
「いや、遊園地に行こうって言ったのはお前じゃないか。『行かない』って……じゃあどうすんの? せっかくの仮釈放なんだし、神室孤児院に行って挨拶とか――」
「あああぁあ〜っ! 違う違う違う違う違〜うっ! 今のはそう言う意味じゃなくってぇ〜!」
「『そう言う意味じゃない』、ねぇ……わかった! 絶叫マシンの類には乗りたくないってことか」
「え? そ、それも違うわよぉ!」
むしろ絶叫系は大好きだからっ! アタシがダメなのは――
「お化け屋敷なんだからっ!」
――あ。
思わず口に出してしまった、誰にも知られたくない、アタシの唯一無二の大弱点。よりにもよって、船越に知られるなんて!
「へぇ、お前ってお化け屋敷がダメなのか? ワイルドな女の子だって思ってたから、ちょっと意外だな」
「ちちちち、違うわよ! お化け屋敷がダメだっては、ええと、その……」
大丈夫、大丈夫! まだギリギリセーブよ! 何か理屈を付けてごまかせば……!
「そ、そう! キャラ作りよ、キャラ作り! ア、アンタってモテなさそうだから、女の子とデートなんて滅多にできないでしょ!? だからアンタがリードしやすいように、そういう設定にしておいて上げたのよ! 感謝なさい!」
……ああ、やっちゃった。大失敗。
我ながら何なのよ、この無茶苦茶で強引な「設定」。そもそも船越は現在進行形でモテまくりじゃないのっ!
「いや、まぁ……確かに俺ってモテない方だし、そこを心配してくれてるのは確かにものすごくありがたいんだけどさ……」
――って、自覚ないんかいっ!? こんの鈍感チビマッチョっ! アタシ達の気持ち、ことごとくシカトしてんじゃないわよっ!
「それを俺に喋ったら、意味なくないか?」
「ぎっくぅ!」
「そんな『キャラ作り』気にしなくていいからさ。今日はお前の行きたいところに行こうよ。リードしようにも、俺ってお前の好みとか全然
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