暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
本編 生裁戦士セイントカイダー
第24話 騒がしい平和
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
握している。
ひかりは、狩谷が罪を償って更正すると宣言したとき、快く彼女を許し、和解したという。
それでやっと上手くいくと思えば……なんなんだ、この状況は。
ていうか、そろそろ離してくれ……い、息がッ……!
「……ひかり、アンタが船越を好きだって気持ちはわかる。それはアタシも同じだから。こいつのことを知るまで、アタシはアンタの恋路を応援してやろうって思ってた。けどさ……やっぱり好きになっちゃったら、こうするしかないわよッ!」
一瞬だけ解放され、狩谷がなにかを喋っている間に呼吸を整えていた俺だったが、彼女がなにかを叫んだ瞬間、再びそれを封じられてしまった。
――しかもそれは、とても柔らかく暖かい、不思議な口封じだった。
俺の唇を包み、そこから温もりを伝えて来る。
その時だけは、耳に響いて来る舞帆やひかりの悲鳴が、気にならなかった。そのくらい、心地好い雰囲気を感じていた。
それが何だったのかを把握する前に、狩谷は真っ赤な顔で俺に微笑み、「もう時間だから」と言い残し、蹴破った窓から飛び降りて行った。
わけがわからず、呆然としている俺。
そんな俺を、殺気立った眼光で睨みつける、三人の少女。
そして、生暖かい視線で見守る、二人の母。
次の瞬間、病室に一人の少年の断末魔が轟いたのは言うまでもあるまい。
――俺が、なにをしたっていうんだよ?
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ