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落ちこぼれの成り上がり 〜劣等生の俺は、学園最強のスーパーヒーロー〜
本編 生裁戦士セイントカイダー
第24話 騒がしい平和
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え! 同じ学び舎で過ごす同級生として、当然のことですから!」
母さんめ、こんな時に痛いとこ突きやがって。何も言い返せず俯くしかない俺が情けない……。
「もうっ! そ、その、私というものがありながら――じゃないっ! 私の見てる前でそんなふしだらなこと妄想してニヤニヤしてるなんて、いい度胸じゃないの! どうせまた平中さんか文倉さんのことでも考えてたんでしょ!」
「違うよ。俺はお前のことで――あ」
「――えっ!?」
そこで慌てて口をつぐんだが、もはや手遅れだったようだ。
火山の噴火が目前に迫っているにも関わらず、俺は半分寝たきり状態で、逃げる余地がない。
舞帆は爆発寸前に紅潮させた顔で何かを言おうとしている。
これは間違いなく噴火の前触れだと、俺は耳を覆った。
「ふ、ふなこし君……の、ぷわあぁ〜か……」
だが、溜まりきったマグマの熱に、火山自体が耐え兼ねたらしい。
限界突破のオーバーヒートを起こした舞帆は、熟れたトマトのような真っ赤な顔のまま、バタリとその場に倒れ込んでしまった。
「おい舞帆ッ!?」
「あら? 舞帆ちゃん、暑いから熱でも出たのかしら?」
「冷静に分析してる場合かッ! 医者ァーッ、医者を呼べェーッ!」
予想外の事態にテンパる俺の悲鳴に駆け付けてきたのは、危機感知能力に秀でた優秀な医師……じゃ、なかった。
「船越さーんっ! 差し入れのピザでーすっ!」
「ほら、瑳歩郎! あの人がパパですよっ」
俺の前にやって来たのは、出前のごとくピザを持ってきた平中と、瑳歩郎になにか引っ掛かることを吹き込んでいるひかりだった。
……平中、気持ちは嬉しいが今は昼の一時だ。
昼食を摂ったあとにピザを食えと申されるか。
それにひかり、瑳歩郎から見て俺は「叔父」だ。断じてパパではない。
パパ代わりになりたいけどパパじゃない!
「ひかり、言っておくけどね……私、船越さんだけは譲れないの。待っててね。すぐに瑳歩郎君のイトコ、産んであげるから」
「ふふふ……花子。一つ教えてあげる。瑳歩郎にとってはね、大路郎君はパパなの。そう、私がママで、大路郎君がパパなのよ。ふふふっ……」
お見舞いの言葉でもくれるのかと思いきや、何やら俺を完全放置でどす黒い睨み合いを始める二人。
おいおい、お前ら親友だろうがっ! 瑳歩郎もポカンとしてるぞ!
「こんにちは……って、あらあら、随分と賑やかね、大路郎」
今度は達城がノックもなしに入ってきた。いや、賑やかもなにも騒いでるのは、口論を始めた平中とひかり、あと途中からビヨーンと跳ね起きてそこに加わった舞帆くらいなんだが。
「私は大路郎君の恋人なんですよ! ほら、瑳歩郎も大路
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