23話目 古代の生命3
[10/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
場を満喫して機嫌の良いギャラドスは、グレイの指示に従って“あまごい”を発動させた。
あちこちに穴が開いている地上階の壁から、不自然に大量の雲が施設内に進入し、屋内にも関わらずグレイとオコトが戦う場所にバケツをひっくり返したような大雨が降り始めた。
ギャラドスの“たきのぼり”は、周囲の水を吸収してより強力な技となり、自身を踏みつけて押さえるゴルーグを転倒させるに至った。
ギャラドスは地を這いながらもゴルーグの体に自身の牙を食い込ませ、凄まじい怪力によってゴルーグを投げ飛ばし、再び“たきのぼり”で水をまとって突撃する。
「屋内に雨を降らせましたか! 随分と無茶をしますねえ。ポケモンの技というのはある種、魔法のようなもので、物理法則よりも優先される自然の理などと言っていたポケモン研究者がいましたが、言いえて妙ですねえ!」
オコトは楽しそうに興味深そうに言葉を発した後、再びネンドールとゴルーグに向かって指示を始める。
グレイは次なる作戦を指示する。
「ビビ、狙撃はもう止めだ、麻痺をまき散らしに行ってくれ! 姐さんは“タマゴうみ”で自分を回復、その後でレパとビビの盾となって一直線にアヒル野郎に突撃! レパは隙を見て攻撃!」
オコトは、“あまごい”で強くなったギャラドスの対策のためにネンドールとゴルーグに意識を割いているため、ポリゴン2への指示を出していない。グレイにとってはチャンスであった。
ハピナスは“タマゴうみ”で自身の体力を回復し、後ろにビビヨンとレパルダスを隠してポリゴン2に向き直った。
「よし姐さん、スマンが行ってくれ!」
グレイの号令を合図に、ハピナスは後ろにビビヨンとレパルダスを隠したままポリゴン2へ一直線に迫る。放たれる“チャージビーム”による電気の束は“メガトンパンチ”の拳の一撃で砕き、進路上に漂っている“でんじほう”の電気の塊はハピナスがその体で受け止める。
電気の塊がハピナスに当たり、轟音を伴いながら電気が弾け飛んでハピナスにダメージを与えるが、怯むことなくハピナスは進み続ける。
「よし今だ!」
ハピナスがポリゴン2に十分に近づいたタイミングで、グレイは合図を送った。
ハピナスの後ろから、ビビヨンとレパルダスが素早く飛び出す。レパルダスは“みだれひっかき”による連続で繰り出される強力な引っ掻き攻撃でポリゴン2にダメージを与える。ビビヨンは、レパルダスと敵のポリゴン2がもつれ合う場に、“しびれごな”による麻痺効果のある粉をまき散らした。
ビビヨンのまき散らした粉がレパルダスと敵のポリゴン2に降り注いだ。
これにより、ポリゴン2は麻痺して動きが鈍くなった。一方レパルダスは特性じゅうなん、により麻痺状態にならない。
動きが鈍くなった敵のポリゴン2に対し、ビビヨン、ハピナス、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ