23話目 古代の生命3
[9/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
スの特殊攻撃への強さは消し去られた。
ポリゴン2は不思議空間の真ん中に居座り、“でんじほう”で電気の塊を自身の周囲に発生させて防御しながら、“チャージビーム”の電気の束で攻撃することで、有利に戦っている。
レパルダスとハピナスは、ポリゴン2の“でんじほう”を一撃で打ち消す程の強力な技をもっていないため、不安定な軌道でどの方向に進み出すか分からない“でんじほう”を迂回して進まざるを得ない。
グレイ側が不利な状況である。
次に、グレイから見て右側の戦場。
ギャラドスと、敵のゴルーグが戦っている。また、遠距離からビビヨンと敵のネンドールの攻撃が飛来している。
先ほどは、遠距離からの援護も含めて、互角な戦いが繰り広げられていた。
しかし現在は、ゴルーグの“じゅうりょく”による強い重力の影響により、ギャラドスは飛ぶことができずに地を這いながら戦っているため、本来の力を発揮できていない。
こちらもグレイ側が不利な状況である。
また、ライフ団のオコトの隣。
ここではネンドールが“だいちのちから”で土を噴出させて、ギャラドスを攻撃している。ネンドールによる“だいちのちから”は非常に強力で、ギャラドスのダメージ源は主にネンドールの攻撃である。
最後に、グレイの隣。
ここではビビヨンが“むしのさざめき”で音波を飛ばしてゴルーグを攻撃している。
しかしビビヨンの攻撃は、敵のネンドール程の強い威力で放たれている訳ではない。
(何個かの戦場に分かれて、どの戦場でもオレが不利……なんか見覚えある光景だよな……)
グレイは、約1ヶ月前のライフ団のアークとの戦いを思い出していた。
(あの時も何とかなったし、今回も頑張れば何とかなるだろ。もし何とかならなくても逃げればいいしな。あの時とは違ってオレは守る側じゃないし……あ、いや、イザルがいたな。逃げるのはナシだな)
グレイは、お互い自己責任でやろうと事前にイザルと約束したものの、それはイザルが戦っている時に自分だけが先に逃げることを想定した約束ではない。その約束は、イザルが逃げざるを得なくなった時に、迷うことなく逃げてもらうための約束である。
もちろんイザルが逃げたその時は、グレイも全力で逃げるつもりである。ライフ団をどうしても捕まえたいという意識はグレイには無い。
(イザルが勝ってるなら、多少不利でもこのまま戦って時間稼ぎだけすればいい……もしイザルが負けてるなら、勝つために戦況を変える必要があるんだが……イザルの方がどうなってるか分からんから困るな……)
グレイは少し考えて、
「KK! “あまごい”!」
イザルが負けていることを想定して、勝つために戦況を動かすことに決め、新たな指示を出した。
心行くまで強者と殴り合うことができるこの遊び
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ