23話目 古代の生命3
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、両者ともグレイが細かく指示しなくても戦える者たちである。そのためグレイは各々の判断に任せる。
対してオコトは、指示する対象が1体しかいないので、ネンドールに対して細かく指示を出すようになった。
先ほどまで地を這っていたギャラドスは、今までの鬱憤を晴らすかのように勢いよくネンドールに飛びかかる。
ネンドールが“げんしのちから”によって岩を浮かせるが、浮かせた岩が飛ばされるよりも早くギャラドスがネンドールに頭突きを食らわせて吹っ飛ばす。
さらにギャラドスは、浮いているネンドールに“こおりのキバ”による冷気の牙でネンドールに噛みつき、そのままネンドールを床の瓦礫に向かって引き倒した。
ネンドールが瓦礫に叩きつけられた次の瞬間には、今度は天井に向かって激しく投げ飛ばされていた。
ネンドールは、崩れかけた地下2階の天井をぶち破り、地下1階部分の壁に激しく衝突した。
オコトの指示により、ネンドールは“だいちのちから”で壁から土を噴出させてギャラドスの目をくらませる。その隙にギャラドスから離れてから“げんしのちから”で浮かせた岩を飛ばしてギャラドスを攻撃する。
岩をぶつけられたギャラドスは、ダメージを倍返しにする勢いで“たきのぼり”で水をまとって激しく突撃してネンドールを壁にめり込ませ、噛みつきながら頭を大きく振ってネンドールを投げ飛ばし、長い胴体の遠心力を利用した尻尾の一撃を叩きつける。
オコトの指示により、ネンドールも攻撃技の合間に頭突きを放ったり、体から独立して動く2つの手で攻撃したりと、肉弾戦を織り交ぜて戦い始める。
ネンドールの隙をついて攻撃しようと準備していたレパルダスだが、もはやこの激しい戦いに、ダメージを受けない事を重視する守りの姿勢のレパルダスが介入する余地は無かった。
しかし、ギャラドスの体力は減っており、さらにオコトの指示によってネンドールは激しい肉弾戦に何とか耐えている。このままレパルダスが何もせずにギャラドスと敵ネンドールが1対1で殴り合えば、先に倒れるのはギャラドスである。
レパルダスにダメージを受けさせず、なおかつレパルダスを使って戦況を変えたい。
そんな2つの要求を一気に解決する外道な手段を、グレイは思いついた。
自分の思いついた手段を実行するか一瞬迷うが、グレイは迷いを振り切って実行を決意した。
「レパ、“すなかけ”!」
そう指示しながら、グレイは対象を指差した。グレイが指差した対象はオコトであった。
ポケモンに指示して人間を攻撃させる事は犯罪行為であるが、もはやグレイには構っている余裕はない。それに、グレイには2つの言い訳がある。
1つ目は、そもそも先に人間を攻撃してきたのはオコトであること。
2つ目は、“すなかけ”は攻撃技ではないの
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