23話目 古代の生命3
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と、“コスモパワー”による防御力と特殊防御力の上昇によって、場にいる4体の中では最も体力が残っている。
状況を確認しながら、グレイは素早く思考する。
(まずはゴルーグを一刻も早く倒して、2対1の有利な場面を作るべきだ。ゴルーグを殺す!)
「ゴルーグを狙え! KK“たきのぼり”! レパ“おいうち”!」
そう指示したグレイ。
しかしグレイは、オコトが不敵な笑みを浮かべながらネンドールに何か指示しているのを見て、自身の勘が直観的に何かがヤバいと告げているのを感じた。
「レパ! ネンドールに攻撃!」
何となく焦りながら、グレイはそう指示した。自分が何に焦っているのかは分からなかった。
グレイの焦った声を聞いたレパルダスは、“おいうち”の標的をゴルーグからネンドールに向けた。
直後、レパルダスの“おいうち”による攻撃が、ネンドールから放たれた不気味な魔法陣を打ち消して、ネンドールにダメージを与えるのが見えた。
オコトが驚いた声を上げる。
「君! なぜぼくが“ふういん”を命じていると分かったのですか?」
オコトの言葉に、逆にグレイが驚く。
(マジかよあいつ! “ふういん”なんて指示してたのかよ!)
グレイは、オコトが“ふういん”を指示していることなど知らなかった。直観的に何となく指示して、その結果“ふういん”を止められたのである。論理的な思考回路しか持たないオコトには理解できない現象である。
ゴルーグを集中狙いしていては、動きを封じる技“ふういん”をネンドールに使われてしまう。グレイは、ゴルーグとネンドールに対して、1体ずつ分散させて戦わせざるを得なくなった。
ギャラドスとゴルーグ。レパルダスとネンドールが戦うことになった。
「ネンドール“げんしのちから”」
「レパ、頑張って避けろ!」
グレイには、敵のネンドールの強さが分かっており、自分のレパルダスがまともに戦って勝てる相手ではないことも分かっていた。あくまでもレパルダスは、ネンドールの“ふういん”封じの役目であり、ネンドールと1対1の戦いで勝つ必要はないとグレイは判断していた。
ついに、ギャラドスの猛攻に耐えられなくなったゴルーグが、戦闘不能となって倒れた。それと同時に、ゴルーグの周りの強い重力は消えた。ギャラドスは再び空中へ舞い上がり、ネンドールも浮き始める。
これによりグレイ側は、大きなダメージを負っているとは言え、ギャラドスとレパルダスの2体のポケモンが残り、対してオコト側はネンドール1体となった。
「KK、存分に遊んでこい! レパは隙をついて攻撃、なるべく相手の攻撃は避けろ!」
「ネンドール、“げんしのちから”です。その後、左に移動してレパルダスに攻撃」
戦闘狂のギャラドスも、相手の隙を見つけるのが上手なレパルダスも
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