22話目 古代の生命2
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言いながら男はモンスターボールを2つ取り出し、ポケモンを繰り出した。
男の前に、ネンドールとポリゴン2が現れた。
ネンドール、どぐうポケモン。地面タイプかつエスパータイプ。高さ1.5m。
土偶のような形をした化け物で、8個ある目と口が顔を1周するように配置されているおぞましい外見である。
古代の泥人形が怪光線を浴びて生命を宿したと噂されるポケモンである。
ポリゴン2、バーチャルポケモン。ノーマルタイプ。高さ0.6m。
体は青色と赤色で、アヒル人形のような形をしている。
人工的に作られたポケモンである。
「地下を調べたかったら、ぼくを倒してから行くことですね。もっとも、ライフ団で戦闘員を務めるこのぼく、オコトを倒せたらの話ですがね」
オコトと名乗ったライフ団の男がそう言い放った。
「言っておくけど、この私、ナオミも戦闘員なのよ」
ライフ団の女の方、ナオミが続けてそう口にした。
「うむう……イザル君、グレイ君、ここはひとまず撤退しよう」
コオルが、グレイとイザルにそう提案した。
3人は施設の外に出た。
ライフ団の2人は追って来る気配はない。
イザルが不満そうな表情を浮かべながらコオルに話しかける。
「……おっさん、なんで退いたんだ? あのライフ団とかいう黒服の奴ら、地下に何か隠している様子だっただろ!? 例えおっさんが戦力外でも、俺とグレイサンなら2対2で、あいつらと戦えたぞ!」
コオルがそれに答える。
「確かに、あの地下に何かがあるのは確実だ……しかし、ライフ団は強いポケモンを数多く所有し、実力あるトレーナーも多数抱えている危険な組織! ジムバッジを持っていると言っても、子供の一般トレーナーである君たちには荷が重すぎる!」
さらにコオルはグレイにも視線をやりながら話を続ける。
「もうこの事件はね、単なる野生ポケモン駆除のようなレベルの話じゃないんだ。僕はこれから仲間の応援を呼ぶ。治安組織の中でも、戦いを得意とする人たちにね! 君たちは各自で山を下りてくれ。君たちほどの実力なら、この辺りの野生のポケモンに殺されることはないだろう」
言いながらコオルは、多機能携帯端末ポケナビの電話機能を使って連絡をとろうとするが、圏外の表示が出るだけで電話ができない。
「う〜ん、困ったねえ〜、まさかライフ団が絡む事件だなんて思わなかったから、無線も持ってきてないし〜圏外じゃない場所を見つけて連絡するしかないか〜」
そう言い残し、コオルは走りながら山の中へと消えていった。
グレイとイザルがその場に残った。
「さあイザル、オレたちは帰るぞ。後は治安組織に任せればいいだろ」
そう言ったグレイだが、イザルは不満気な顔をして帰ろうとしない。
イザルが口を開く。
「……な
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