暁 〜小説投稿サイト〜
終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
一番の笑顔
[2/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
んだよ。
さては千歌の奴……
「お前まさか……暇だから俺のところに来たな?」
「そ、そんなことないよ」
図星だな。そんなんで幼なじみの俺を誤魔化せると思ってるのか?俺と千歌は文字通り小さい頃から一緒に居る。さっきも言ったけど小学校からだけど、千歌のことはだいたいわかる。
すると千歌は俺のことを横から顔を覗いてきた。
「なになに?」としつこい千歌にデコピンをした。すると千歌はでこを抑えながらギャーギャー文句を言い始めた。
「もう!いきなりなにするの!」
「ギャーギャーギャーギャーやかましい。黙って歩け」
と言いながらポケットに両手を突っ込み、歩き始めると俺の横に来た千歌は腕を組んできた。
邪魔だし歩きづらいし鬱陶しいの三拍子だなおい。笑ってる顔がさらに腹立つな。
「はぁー……。なんで腕組んでるんだよ。鬱陶しい」
「いいじゃん!なに?まさか照れてるの〜〜?」
「3秒以内にどけろ。はっ倒されたくなかったらな。1……」
俺は左手で千歌のこめかみを掴み軽く力を入れた。いわゆるアイアンクローと言う奴だ。またの名をゴッドフィンガーとも言う。
「痛い!痛い!2と3は!?」
「男に2と3は要らないの。1だけ覚えてればいいの。わかった?Do you understand?」
「わかった!わかりました!」
千歌の頭から手を放した。その場から動かず千歌は頭を抑えていた。
まぁそんなに力は入れてないからな。誤解しないでくれよ。それに俺と千歌にとってはこんなの日常茶飯事だ。そして俺は千歌のあることに気付いた。
「お前冬なのに手袋もマフラーもしてないのか?」
「今日は持ってくるの忘れちゃったの!」
「お前はアホか?マフラーと手袋は冬の必需品だろ?」
「そういう君はどっちも付けてないから、説得力ゼロだよ……」
まぁそりゃそうだ。たまには、まともなこと言うんだな。それはどうでもよくて。さっさと帰るか。
「明日からはちゃんと付けてこいよ」
再びポケットに手を入れて歩き始めると、次は俺のポケットに手を入れてきた。
きつい、冷たい、めんどくせぇの3点セットか次は。
そう思いながらもその冷たい手をはじき出すことはしなかった。逆にポケットの中で手を握った。
「手……暖かいね」
「お前の手が冷たいだけだ」
「でも手が暖かい人は心が冷たいって……」
「ホントお前は余計なこと言うの好きだよな」
「なんか余計なこと言った?」
言ったからそう言ったんだよ………。何回も言うけどそういうところはアホだよな。まぁもう慣れたけど。
俺はその足で千歌の家に向かった。
またあの人に絡まれるのか………
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ