第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
キバ 〜カルテット♪キバっていくぜ!〜
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それが確かに「奴」の胸に直撃し、そのまま引きずるように押し出していって巨木にぶつかる。
その巨木を中心にして、地面に巨大なキバの紋章が打ちこまれてその衝撃が完璧に「奴」に伝わりきる。
だが「奴」がその脚をつかみ、自分の背後にある巨木に叩きつける。
巨木は倒れ、キバがそのままフルスイングのように回されて投げ放たれて蒔風がそれをキャッチして、それでも止まらず地面に二人がめり込んで倒れ込む。
「ホント・・・・なかなかに効いたけど、そこまででもねぇなぁ・・・演出でも血反吐吐けねぇぞ?」
「・・・・わ〜〜ったよ・・・見せてやる」
蒔風がキバを地面に置き、立ち上がった。
「あっちの時間で二週間。完成したオレの能力をな」
「やってみろよ・・・・なんて言わないけどな」
「奴」が蒔風に魔導八天を構えて突っ込む。
その速度は風のように速く、一瞬で蒔風に到達する。
だが蒔風が言葉を発する前に、青龍たちが止めに入る。
青龍達が時間を稼ぎ、「奴」がすぐにケルベロスたちを出して応戦、蒔風に向かうが、詠唱はすでに終わっていた。
―異端者、法則から外れ―
―死を知りて人も生命も外れ―
―世の理との断絶者―
―異端なる者は世にただ一人―
―故に彼の者は孤独にめぐり、そこに付き添う者は無し―
―ヒトも世界も外れたならば、世の法則など意味はなく―
―結果、顕わすは法則の崩壊―
―彼の心に法則は在らず―
―心象的な世界の破壊、顕われん―
「心象的世界破壊(イマジナリティワールドエンド)!!!!」
ズキャッ!ゴォ!!
世界が完璧に塗り替えられる。
炎に満ちた空。
地面が隆起しては陥没している。
そんな中でも蒔風と「奴」の周囲はなにもなかったし何も起こっていない。
だがいつ破壊が身を襲うかわからない状況。
一切の平穏なき世界がそこにあった。
「バッ・・・・・固有結界!?習得したのか!」
「・・・世界は法則に満ちている」
蒔風が右足を上げて前に踏み出す。
だがその体は前に進まず、その代わりに「奴」の身体が衝撃に襲われて地面に減り込む。
「その法則が乱れた世界がここだ」
頭を掻きながら獄炎弾を放つ。
「奴」がそれをクレーターから飛び出して回避した。
一気に獄炎弾が膨れ上がって爆発を起こす。
十メー
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