第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
キバ 〜コルテージュ?二十二年〜
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「確か・・・・過去に通じる扉ってなかったか?」
「え?・・・・・あ!!」
「なるほど・・・・・キャッスルドランにそういった扉があると話には聞いてきた。それならいけるな」
「キャッスルドランってなにどらん?」
「キャッスルドランは・・・・見てもらった方が早いかな?」
渡がそう言って皆を引き連れて病院の裏の林に向かった。
「ここならいいな。キバット」
「おっしゃ!来いキャッスルドラン!」
キバットの呼び声に呼応して、ドラゴンの鳴き声が響いた。
蒔風がその声にびっくりして肩を竦める。
そして四人に影が落ち、見上げるとそこには「城」があった。
そのボックスの様な城には四本の足があり、ドラゴンの翼と尾と頭が伸びていた。
「なるほど・・・・・確かに、こいつは巨城竜だな」
「このキャッスルドランの中にはある扉があるんです」
「扉?」
「過去・・・・・22年前に通じる扉だ。オレも渡君も一度だけ行ったことがある」
「そこで特訓なり養生なりして、それからってわけだ」
「うーん・・・・・でもさ」
「なんだ?」
「それってこっちでの時間はどうなんだ?」
「あ・・・」
「そうだった・・・・向こうの時代で数日過ごして戻ってきたらこっちでも数日経ってた・・・・」
「・・・・・ふぅ。じゃ、帰りはこっちでなんとかするよ」
「なんとかって・・・・」
「まさかこのチケットがこう役立つとはな」
蒔風が懐から取り出したのはパスに入ったチケットだ。
それには「∞」のマークに重ねるように「INFINITY」と書かれていた。
「こいつはパスだ。時を越えるためのな。帰りはこれ使って帰ろう」
そこで蒔風に太牙が質問する。
「それがあるなら、最初からそれで行かないか?」
「これで時間を越えるとオレの力の軌道が残る。ましてや時間を越えるなんてもんだからな。だから、これ使うと飛んだ先に「奴」が追っかけて着ちまうんだ」
「それでは意味がないな・・・・」
「だからこれ使うのは帰りだ」
「そうと決まれば行きましょう。こっちです」
渡の案内で皆がキャッスルドランに入り、その扉の前に向かう。
中はいかにも豪奢な作りになっており、城と言う名前に一切劣りはしていなかった。
「この扉です」
「じゃ、いこうか!!」
「どれくらいになるだろうか?」
「さね。行ってみてから考えようや」
そうして四人が扉をくぐる。
無論、キバットともう一体の蝙蝠モンスター、キバットバット二世も一緒にだ。
「お前、いたの?」
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