第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#39
星魔の絶戦 千変VS星の白金Z〜Desolation Crisis “Mammon” “Leviathan”〜
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割れた空間の裂け目、その空隙の彼方には、
“もう一人の” 承太郎が、シュドナイが、此処にも、其処にも、何れに於いても、
全く同一の存在として、同じスタンドで、同じ超宝具で、同じ戦形のまま激突している。
誰よりも近く誰よりも遠い存在に気づかぬまま、
罅割れた次元の形状すら違わぬまま、
永劫の回帰線が境界を越えて交叉する。
その結果起こる 『現象』 が、流法、大業、 【同 時 対 消 滅】 である。
“同じ次元に、同じ存在が同時に在るコトは赦されない”
それは世界を、否、宇宙の法則すらも乱しかねない究極の 『禁忌』
故にその 『禁忌』 に抵触したモノは、正義だろうが悪だろうが、
人間だろうが紅世の徒だろうが、最強の宝具だろうが伝説の流法だろうが、
跡形もなく 『神の意志』 によって消去される。
それに一切の例外は無い、絶対に折れず絶対に砕けないとされる紅世最強宝具
『神鉄如意』 ですらも所詮は紅世の徒という一存在の領域での話、
無限の宇宙を統括する 『神の意志』 の前には、
塵芥にも及ばぬ余りにも矮小な存在に過ぎない。
グュゴンッッ!! デュゴンッッ!! バュゴンッッ!!
偶像崇拝とは違う真の 『神の意志』 は、
一切の慈悲も、声も姿も顕さずただ当たり前に、
時空の境界を割った二つの力場を同時に無限消去した。
異次元立方体に崩れたエネルギーと神鉄が、
夜明けの霧が如く無常に散っていく。
力そのもののみならず裡に込められた渾心の想いすらも、
強制するまでもなく一切の記憶に残らないよう余韻すらも掻き消して。
後に遺るは寂滅の大気、それこそ神の息吹で在るかのように、
罅割れた空間が元に戻り “何もなかったコト” へと 『運命』 は織り込まれる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………
千年に一度、在るか無いか、人の、否、スベテの存在の理を超越した、
『神の力』 の顕れ。
コレは空条 承太郎と “千変” シュドナイ、
比類無き二人の男の力が完全に互角だったため
起こった 『奇蹟』
どちらか一方が僅かにでも勝っていれば、
力の鬩ぎ合いは起こらず次元の罅も入らなかった、
そして何れかが確実に絶命していた。
しかし互角だった故に、全ての確定事項を覆す様相を呈したが故に、
『運命』 は捻じ曲げられ “特異点” は抹消される結末となった。
ソレはこの宏大な宇宙を視野に入れるなら、
光年
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