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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic20-B幕間〜Great Healer〜
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†††Sideアイリ†††

フェイトから事情を聴いたアイリは、集中治療室のベッドに横たわるマイスターの元へとやって来た。そこには、変身魔法が解けちゃってて本当の姿、はやてくらいの身長に戻ってる状態なマイスターが居た。アイリがその秘密を知ったのは、本局の局員寮に引っ越してからだね。本当に偶然だったけど、マイスターが風邪で寝込んだ時にPON♪と変身が解けた。

(あれにはとっても驚いたけど、はやて達すらも知らない2人だけの秘密ってことでアイリはずっと黙ってきた)

それなのにもうマイスターとアイリだけの秘密じゃなくなっちゃったね、残念。でも2人だけの秘密はまだあるし、アイリのやる気パワーはまだまだいっぱいだよ。

(マイスター、待っててね。すぐに目を覚まさせてあげるから!)

マイスターの遺伝子で生み出されたクローン、フォルセティ。アイリにとっては弟のような存在で、一緒に過ごして来た時間はすごく楽しかった。そんなフォルセティが、どうやら遠隔洗脳か何かで突如豹変し、アイリを始めとした護衛班を撃破した。マイスターだって魔術状態の魔力槍で貫かれて意識不明。

――アイリ。もし俺がまた重体化し、1日以上の意識不明に陥ったら・・・俺とユニゾンして精神世界に潜り込み、俺を叩き起こしてくれ――

マイスター直々にお願いされた大仕事だ、しっかりこなさないと笑われちゃう。だから「それじゃ! アイリ・セインテスト、行っきま〜す!」マイスターとのユニゾンを果たす。視界が一瞬、何も見えない真っ白な世界に放り込まれて、視界が開けた時は真夜中みたく暗いけど完全に真っ暗じゃない世界。

「マイスターに意識があれば、ここから外の世界が見られるんだけどね・・・」

ここがユニゾン時に居られるマイスターの内なる世界。ヴィータとのユニゾン時も共通してこんな世界だね。普通はここから奥、精神世界に潜り込むのは無理。でも今のアイリは特別に許可を貰ってるから問題無し! しかも、アイリのためだけに新しく作ったパスって話だし、も〜最高!

「えーっと・・・。わたしアイリ・セインテストが、マイスター・ルシリオン・セインテスト・アースガルドの世界へと入りま〜す!」

最初は小難しい呪文とかが必要なのかな〜って思ってたけど、自分の名前をしっかり言うこと、あとアイリだっていうもう1つの証拠、魔力を放出する。魔力パターンというのがあって、個人でそれぞれ違うから魔導師の判別にも使われてるね。

「お? 来た!」

足元に浮かぶのは、サファイアブルーに輝くアースガルド魔法陣。中心に十字架があって、その四方から4つの剣が伸びてる。そしてその剣を繋げるように三重の円環があって、その円環の間に無数のルーンが刻まれてるっていう紋章だ。今度は綺麗な蒼色で視界が染まる。

「よい
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