暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic20-B幕間〜Great Healer〜
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プライソンの進撃が開始されるか判らない今、魔力が自然回復するのを待ってはいられない)

アリサ達を治癒するために、彼女たちの病室へ向かう間にフェイトから聞いた話だと、プライソンは本格的な戦争を起こすために準備を進め、整い次第にミッドを制圧して自分が支配者にとって代わると言う。

(そんな緊急事態につき、内務調査部から正式に俺を戦力として機動六課に協力するよう辞令が出た)

正式な辞令だ、最高評議会も文句は言えまい。そういうこともあり、のんびりと構えている場合じゃないのが現状だ。トリシュは「アイリから伺いましたが、本格的に参戦なさるとか」そう言った後・・・

「あれ? ルシル様、遠近法ですか? 何かこう・・・小ぢんまりしていると言うか・・・」

今さらな指摘をしてきた。俺はベッドから立ち上がり、両手を腰に置いての仁王立ちをして見せる。まぁトリシュからも見下ろされるから泣きそうになった。なのはに逢っても泣くかもしれない。

「・・・ルシル様。ギュってします。いいですよね?」

「いいですよね?と確認しておきながら、俺の返答を聴く前にハグするのはやめてくれないか」

「あ、すいません。でもクス・デア・ヒルフェのお代ということで」

そう言われてはもう何も言い返せない。トリシュに成されるがまま、俺はひたすら彼女の腕の中で佇む。

「フォルセティの親権ははやてに取られてしまいましたが、シャルと同じように私は、ルシル様の事は絶対に諦めませんから。覚悟してくださいね?」

――乙女の祝福(クス・デア・ヒルフェ)――

不意打ちだった。いきなり頬にキスを貰い、トリシュの魔力が俺に流れ込んできた。トリシュの魔力量はランクでS-だからな。この回復量は正直ありがたい。

「ありがとう、トリシュ。助かったよ。これで俺は気持ちよく戦いに臨むことが出来る」

「はいっ。ルシル様も戦場に立たれるようですし、お役に立てて私としても嬉しいです♪」

本当に俺のことを慕ってくれているんだと判るほどのトリシュの満面の笑顔。なんで俺みたいな奴を想い慕ってくれているのか、申し訳なさが半端じゃない。早々と振ってあげた方が良いんだろうが、あの子たちに何を言っても諦めてくれないからな・・・。

「あ、申し訳ありません。兄から早く帰って来るようメールが来ました。私はこれで失礼いたしますね。ルシル様、アイリ、フェイト、アリシア、アリサ。共に戦場に立てること楽しみにしています」

そうしてトリシュは教会本部へと帰って行った。彼女を見送った後は、シャマル達の治療だ。アイリと「ユニゾン・イン!」して、魔力炉(システム)への負担を可能な限り軽減させる。

「よし、行くか・・・!」

「ヤー!」

フェイトの案内で、俺たちはシャマルとす
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