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Eipic20-B幕間〜Great Healer〜
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て・・・、聞いて・・・、はい?」

「うそ・・・」

小さくなっちゃってるマイスターの姿に、アリサとアリシアは目を丸くした。アリシアはマイスターに歩み寄って頭や頬を撫でたり、自分の頬を抓ったりして「え、なんで小さいの?」って訊いた。

「ルシル。あんた、変身魔法をわざわざ使ってまでそんな姿にならなくてもいいじゃない。というか、そうする理由がサッパリだわ」

「逆だ、アリサ。今の俺が本当の身長なんだよ、嘆かわしいことにな。この姿に付いて一々説明するのも面倒だから、今は黙っていてくれ。あとではやて達の前で一緒に説明するから」

「それじゃあ今までのルシルの身長は、変身魔法か何かだったってこと?」

「あとで説明すると言っているだろうが。ああ、そうだよ。低身長が嫌でわざわざ魔法を使って高身長を偽っていたんだよ。笑いたきゃ笑え、こんちくしょう」

「「わ、笑えない・・・」」

結構本気でヘコんじゃってるマイスターの姿に、2人も察して笑わなかったけど同情の眼差しも結構つらいものがあるかも。大きく溜息を吐いたマイスターは「一先ず、アリサ、君の体を完治させる」そう言った。

「マジで!? 出来れば早くお願い! お、お手洗いにね、その、行きたいのよ。自力でお手洗いに行きたいの、マジで」

恥ずかしそうに頬を赤くしたアリサに、「言わなければいいのに、自分で」マイスターがツッコんだ。黙ってれば、マイスターが席を外した後でダッシュでトイレに行けばいいのに。

「う、うるさいわね! 急ぎなの! お願い、ルシル!」

「わ、判った! 今すぐに発動する! 漏らすなよ!」

「ば、馬鹿!」

アリサがもじもじし始めたからマイスターも慌ててエイルを発動。アリサの身体が蒼い光に包まれた、その時「っ・・・?」マイスターがフラついた。フェイトとアリシアが、マイスターの両側から支えてくれたから倒れ込むことはなかった。

「「「大丈夫!?」」」

「あ、あぁ、大丈夫。エイルの3連続発動は、魔力に少しの余力があるとはいえさすがに堪えるな」

そう言って苦笑するマイスターを、病室の椅子に座らせてくれたフェイトとアリシア。そして骨折が完治したアリサは「ありがとう、ルシル! ちゃんとしたお礼はまた後で!」ダッシュで病室から去って行った。

「はぁ。これで重傷者は全員だな、フェイト?」

「うん、そうだよ。地上本部組は軽傷で済んでるし。ロングアーチも明日には退院できるレベルだから」

「そうか」

マイスターはそうポツリと漏らした後、「出来ればトリシュに連絡を取り、会いに来てもらえるよう頼んでくれ」アイリ達にそう伝えた後、一瞬で眠りについた。


†††Sideアイリ⇒ルシリオン†††

完治まで1ヵ月は必要となる重
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