暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic20-B幕間〜Great Healer〜
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アかプライソンか、どちらにしろ警戒が必要だな」って漏らした後、「十分気を付けます!」ゼフィランサスさんに手を振った。そして、アイリとマイスターは現実世界へ帰還。

『アイリ。エイルを発動する。サポート頼むぞ』

『ヤー!』

現実世界のマイスターの意識が回復したことで、すぐにマイスターは上級の治癒術式を発動。重体になってたマイスターの体がみるみるうちに回復してくのが、ユニゾン状態だからこそよく判るね。

『治癒完了。ありがとう、アイリ。ユニゾン・アウトだ』

『ヤー!』

――ユニゾン・アウト――

「っと。ただいま、フェイト」

ベッドの脇に佇んでるままのフェイトに挨拶。“ヴァルハラ”内で過ごした時間は結構経ってるように思えるけど、現実では3分も経ってないはず。

「おかえり、アイリ。ルシルは・・・大丈夫そうだね」

フェイトの視線を追ってベッドに目を向けると、「ああ。戻って来たぞ」マイスターが上半身を起こしながらそう言った。そして目をフェイトに向けて、「・・・・」固まった。アイリとフェイトで小首を傾げてると、「アイリ。ひょっとして、解除されているか?」マイスターがまた横になりながら訊いてきた。

「あ、うん。マイスターの変身能力、残念ながら解除されちゃってるね・・・」

「フェイト。何も見なかったことにしてくれ。おやすみ」

頭が隠れるほどにまで掛け布団を被った。けどすぐにフェイトが「そんな場合じゃないから!」そう言って、布団を勢いよく捲った。マイスターは縮こまってて、ちょっと可愛いって思った。

「ルシル! 起きて、緊急事態なの!」

「・・・ああくそ! チビだからってなんだ!」

フェイトに体を揺さぶられること10秒弱。マイスターはそんなことを言って上半身を起こすと、「今、ミッドや管理局が置かれている状況を教えてくれ」ベッドから降りた。するとフェイトが「あ、つむじ・・・」マイスターを見下ろして、そんなことをポツリと漏らした。するとマイスターは「っ!」慌てて頭頂部を両手で隠した。

「ご、ごめん・・・」

「はぁ。同年代の女子に見下ろされると言うのは、やはり悔しいと言うか切ないと言うか・・・」

「私もまさかルシルを見下ろす日が来るとは思いもしなかったよ。っと、そんな場合じゃなかった。現状は・・・――」

フェイトから伝えられる今の状況。さっきアイリも聴いたけど、改めて聴き直すとかなりまずいんだよね。マイスターも「本格的な進撃か・・・」顎に手を添えて唸った。

「エヴェストルムは回収されているか?」

「あ、うん。はい、エヴェストルム」

フェイトが上着のポケットから指環形態の“エヴェストルム”を取り出して、マイスターに手渡した。マイスターは“エヴェストルム”を
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