宇宙編
月決戦編
第41話 想い
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に入った。
「フランクリン・フーバー、出ます」
切り結んだギラ・ドーガに拡散メガ粒子砲を浴びせ、溶解した装甲にライフルを構えた瞬間、背後に閃光が奔るような感覚を覚え、無意識にそちらに機体を向けた。
大きくせり出したバインダーと、見慣れたフォルムのMS。
「ルクア、イーロン退がれ!俺が艦を沈める、お前らは後退して援護だ」
ドライセンが一旦離れ、ギラ・ドーガも狙いをドーベン・ウルフに変えた。
「ドーベン・ウルフ…グレイブス教官が、ここに??」
ミサイルを掃射し対空砲を潰しつつ、ドーベン・ウルフはグワンバンの正面に出た。
「これで終わりに…」
「させない??」
ブリッジを狙うドーベン・ウルフに突撃し、ライフルを発射するリゲルグ。
「やらせるか??この艦を!」
足先を掠めた光軸を尻目に、ドーベン・ウルフも掌のビームカノンで応戦する。
「フーバーか…俺を抑えにきたのか?」
「俺たちを裏切ったあんたに、俺は容赦はしない??」
迫る粒子砲を避けながら、距離を詰めるリゲルグにドーベン・ウルフの有線ハンドが取り付いた。
「くっ??」
「フーバー、俺と来い。お前はわかってないだけだ。なにも」
接触回線と取り付いた手の両方を振り切り、グワンバンを背に距離をとったフーバー。
「…何をいってる…」
目前に構える異形の兵器。
ドーベン・ウルフは踵を返す様に後退するのを、今度は見逃さなかった。
「逃がさない。あんたはここで追い詰める??」
両肩のバインダー内のスラスターを全開にし、急加速するリゲルグ。
「追ってくるのか…」
信号弾を放ち、グワンバンに攻撃を仕掛けた二機に撤退を促す。
「いける…??」
改めてフーバーはリゲルグの感覚に感動していた。
可変機でもない半ロートル機を、自分の手足の様に操る感覚を、直接感じとっていた。
戦場だとか、自分の気持ちとは切り離された純粋な心に、フーバーは自機の魅力を再確認していた。
「バウに勝るとも劣らないこの機動力。シンプルな分マイルドで癖がない。一対一なら、ドーベン・ウルフを喰える??」
二機のMSがぶつかり合い、すれ違う意識で激しい火花を散らす…
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