Xの存在/いつもと変わらぬ日常
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
アルザーノ帝国魔術学院の講師であるグレン=レーダス
彼は講師を嫌々勤めながら密かに仮面ライダーWとして襲いかかるドーパント達と戦っていたのだが、つい数日前、システィーナ達三人組にその事がバレてしまったのだった。
そして現在のグレンはというと
ぐきゅるぅ〜!!
「腹減った〜!? 」
ベンチで横になり、かじると非常食にもなるシロッテの枝をかじりながら腹の虫を鳴らしていた。
何故彼がこうなったのかというと…
つい数日前、システィーナのおどしによってグレンが仮面ライダーWのこと、フィリップのこと、ドーパントのことをシスティーナ達三人組に白状したあと…
「はぁっ!?最近の先生の羽振りがよかったのはそのフィリップとかいう人を利用していたからなんですか! 」
グレンに説教するシスティーナ
「白猫、利用するとはひどい言い方するなぁ、俺だって怪人と戦ってるんだから互いにギブアンドテイクを… 」
「何がギブアンドテイクですか!先生の方がひどい扱いしてるじゃないですか!! 」
確かにそうかもしれない
「とにかくこれ以上のお金儲けはやめてください! 」
「えぇっ!?何でお前にそんなことを決められなけりゃ… 」
「嫌ならアルフォネア教授に全て話しますからね! 」
「うぐっ!? 」
グレンの天敵ともいえるセリカ=アルフォネアの名前を出されたのならばグレンとて逆らうわけにはいかなかった。
というわけで前に儲けた金を一日で使い果たしてしまったグレンは再び強制ダイエット生活を再開するのだった。
「あぁ…、シュリンプよ、腹が減ってはドーパントが出てきても戦えねぇぞ 」
『僕の名前はフィリップだよ。でもまぁシスティーナの言うこともあっている。君は甘やかしたら大変だしね 』
「裏切者… 」
フィリップにまで見放され、このままでは本気で餓死してしまうと思われたその時であった。
「先生 」
「ルミア… 」
大きめなバスケットを持ったルミアがグレンの前に現れると
「お腹空いてませんか?よかったらこれをどうぞ 」
と、ルミアがバスケットに入ったサンドイッチをグレンに見せた瞬間
「いただきます! 」
グレンはルミアからバスケットをふんだくるとサンドイッチを勢いよく食べだした。
「がつがつっ!!あぁルミア、お前は何て優しい奴なんだ!白猫もお前の十分の一くらいやさしけりゃなぁ 」
「あはは… 」
実はルミアがグレンにサンドイッチを差し出したのには理由があった。
「で…でも先生が餓死したらフィリップって人が困るだろうし、仕方がないからお昼くらいは私達が用意しましょう。か…勘違いしないでよねルミア!あくまでフィリップさん
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ