ガンダムW
1553話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
界での騒乱は殆ど収まる。
バートン財団の件も、それまでに手を出しておけばどうにでもなるだろう。
ああ、いっそ旗印のマリーメイアをトレーズに届けるというのも面白いか。
……まだトレーズを盲信している状態のレディ・アンがいる前で、トレーズの娘を連れて行くと、下手をすれば修羅場になりかねないが。
バートン財団とトレーズが手を組む可能性はあるか?
コロニーの代表という形で立ち上がるのであれば、トレーズと手を組む可能性はないが、デキムの方はコロニーがどうかとか、地球がどうとか、あまり関係ないしな。
とにかく、自分が地球圏を実質的に支配出来ればそれでいいという……老害な俗物以外の何ものでもない。
対照的な2人が手を組む可能性というのは、かなり少ないと思う。
そんな風に考えている間にも、ベンティとセプテムの言い争いは続き、まだ収まっていなかった。
「ベンティ将軍も知っているでしょう。幾ら連合軍が巨大だからといって、それ程の余裕がある訳ではないという事は!」
「勿論。だが、今の状況を考えれば、OZに対する備えは必須だ」
「それは分かります。ですが、何の証拠もなくアクセルの言う通りに準備をするというのでは……」
「しかし、今までアクセルの言葉が間違っていた事があったかね?」
「それは……」
「認めたまえ。アクセルの持つ情報網は、連合軍よりも上なのだと」
「それは……」
不満そうなセプテムだったが、ベンティの言葉に一理あると理解したのだろう。少し黙り込み……やがて口を開く。
「分かりました。レーザー兵器の開発は行わせましょう。確かに、ビーム兵器の威力は高いですが、それだけに頼るというのも危険そうですしな」
そう、セプテムは退く。
まぁ、俺の場合は情報網があるとかじゃなくて単純に原作知識なんだけどな。
その原作知識にしても、現状ではかなり介入している関係上、そのうち当てに出来なくなりそうだが。
特にオペレーション・デイブレイク以後は、連合軍を負けさせるつもりはないので、特に差異が大きくなるだろう。
「ただし……ここまで事を大きくしたとなれば、後日実はOZの方でそのような新型MSを開発していませんでしたとなった場合、相応の処罰を受けることになるだろう。それでも構わないか?」
セプテムにとって、レーザー兵器の開発は受け入れたものの、決して本心からのものではないのだろう。
ビームだけに頼るのは危険だと言ってはいるが、実際に今まではビーム兵器と実弾兵器だけで問題がなかったのだから、理解出来ないでもない。
……まぁ、他の世界でもレーザー兵器を導入している世界なんてそんなに多くないのは事実だし。
寧ろ、レーザーが一番研究されているのは、レーザー級、重レーザー級が存在するマブラヴ世界だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ