ガンダムW
1553話
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なるMSだ。
今の状況では、当然影も形も存在しない。
「ベンティ将軍、そのような情報は入っているのかね?」
「いえ」
ノベンタの言葉に、ベンティが首を横に振る。
その話を聞いたセプテムが、改めて俺の方へと視線を向けてきた。
「こう言ってるが?」
「そっちにはまだ情報が入っていないみたいだな。ただ、こっちには間違いなく情報は入っている。俺達がその手の技術が得意だというのは、証拠付きで見せただろ?」
「ぬぅ、それは……」
連合軍がOZに対して不信を抱くようになった原因……ある程度の地位にあるOZのお偉いさんが、MS数機分を作る事が出来るだけの資材を横流ししていた証拠。
それを見つけてきたのが俺達である以上、セプテムもここでは強く言えないらしい。
「あの件だって、連合軍では情報を持っていなかった筈だ。そう考えれば、こっちでも今回の情報を入手してもおかしくないと思わないか?」
「だが、それは……」
「分かった」
躊躇する様子のセプテムの言葉に割り込むようにノベンタの声が響く。
「ノベンタ元帥!?」
まさか自分の言葉に割り込まれるとは思っていなかったのか、セプテムが驚愕の表情でノベンタへと視線を向ける。
普段は温厚なノベンタだけに、これは俺にも予想外だった。
だが、別に語気が荒いという訳でもないのを考えれば、そんなにおかしな話って訳でもないか?
「彼の言葉に、今まで偽りがあったかね?」
「いえ、それは……」
ノベンタに問われたセプテムは、言葉に詰まる。
実際には色々と偽りと呼ぶべきものはあるんだがな。
特に俺の素性に関してとか、トールギスの出所に関してとか。
ともあれ、セプテムが黙り込んだのを見てノベンタは言葉を続ける。
「もしもOZが連合軍に対する反逆を考えており、先程アクセルが口にしたように強力な防御能力を持ったMSを開発した場合、連合軍は非常に不利になる」
「まぁ、ただでさえ兵の練度という意味では、連合軍が劣っていますしな」
「ベンティ将軍!」
セプテムの怒声が部屋の中に響く。
タカ派のセプテムとしては、OZよりも自分達が劣っているのは認めたくないのだろう。
今更だが、もしかしてセプテムの性格から考えると、俺に対して敵対的ではなくなった理由って、実はOZに対して明確な敵意を抱くようになったから、というのもあるのか?
セプテムにとってはどうしても敵が必要だが、OZ以外に俺達も敵とするのは色々と難しい。
であれば、俺達との仲は修復し、より大きな敵であるOZと戦う。
もしそれが本当だった場合、OZを倒した後は再びこっちと敵対姿勢になるかもしれないな。
まぁ、OZやホワイトファング辺りを倒した後であれば、既にこのW世
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