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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三四幕 「バッド・ラック・ビート」
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ルくんの衝撃の過去を赤裸々告白してくれているのは、地元の人であるルマリー・ナフマンちゃん。さっき出会った女の子だ。日本人であることを珍しがって話しかけてきたので色々喋っていると、ベルくんという共通点が浮かび上がって御覧の和気藹々ぶりである。
ルマリーちゃんは滅茶苦茶美人だった。私の可もなく不可もない普通ボディーはもちろん、あのセシリアさえ上回っているのではないかというほどのモデル体形である。年齢的にはこっちと同い年らしいのだが、身長が頭半分ほど違う。ロシア人のモデルさんみたいな背の高さだ。
顔半分を覆うような金色の前髪から落ち着いた雰囲気に見えないでもないが、喋ってみるととんでもなく気さくなお姉さんって感じがする。これは……男だけじゃなくて女も惹かれるレベルじゃなかろうか。まったくIS世界は美人の巣窟だぜ!きっとユウくんを襲った忍者もひん?けば美人に違いない。ラノベ世界万歳!!
………と言いたいのだが、残念ながらここはあらゆる世界が混ざり合うスパロボフロンティアらしい。もしかしたらこのルマリーさんもスパロボ世界のどこかに引っかかってた人なのだろうか。
でも不思議だ。ここまでベルくんの事を好意的に感じているんならベルくんとの付き合いもずっと続行されてそうなものだが、ベル君が友達だと断言するのはアングロ、アラス、コーラのイタリア三人衆だけである。
「ベル君とどれくらい会ってないの?」
「4年前に色々あってね……気が付いたらベルくん別の学校に引っ越しちゃったし、ご両親はまるでいなかった人みたいに扱ってるし。『事件の顛末くらい知ってるけど』、何も言わずにいなくなっちゃったのはショックだったな……」
「そんなにひどい事件だったの?」
極めて平静を装っているが、内心で心臓がバクバク鳴っている。
(き……キターーーーッ!!いきなり話の核心突く話キターーーーッ!!)
さも事件自体は知っている風な態度を装ってナチュラルに発言したつもりだが、実際には欠片も知らないのでいっそ突然の真実に心の準備が間に合ってなかったりする小心ミノリちゃんである。大丈夫か私、顔色変わったりめっちゃ不審がられるようなこと言ってないか、という緊張が手の汗に滲み出ちゃっている。
ルマリーさんはそんな私のキョドった内心に気付かないようにぴたりと立ち止まり、その建物を見上げた。その表情はこちらからは見えないが、なんとなく纏う空気が少し変わったように感じた。
「ここだよ、事件現場」
そこは、古びた倉庫だった。壁にはスプレー缶か何かで意味も分からない絵や文字が塗りたくられており、ガラが悪い人が屯してそうな感じがする。出入り口はチェーンで塞がれていたが、ルマリーさんは何事もなかったかのように鎖をまたいで中に侵入した。
「入って大
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