暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
五月雨の過去、提督の過去
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ト状に。再び鍋に戻して牛乳か豆乳を加えて火にかけ、塩で味を整える。後は盛り付けの時にパセリを散らせばいいだろう。クリーミーに仕上げたいなら生クリームを加えてもいい。




 最後はメインの煮込みハンバーグだ。

《煮込みハンバーグ》
(肉だね)

・合い挽き肉:350g

・玉ねぎ:1/2個

・卵:1個

・パン粉:大さじ3

・牛乳:大さじ1

・粉チーズ:大さじ2

・塩、胡椒:適量

(ハンバーグソース)

・玉ねぎ:1/4個

・しめじ:100g

・ハインツのデミグラスソース缶詰:1缶(290g)

・赤ワイン:100cc

・水:75cc

・ケチャップ:大さじ2

・醤油:小さじ1

・塩:少々

・生クリーム:お好みで


 合い挽き肉に生の玉ねぎのみじん切り、パン粉、卵、牛乳、塩、胡椒、コク出しに粉チーズを加えてよく練る。

「南西諸島は大変でしたねぇ。」

「まぁな。諸先輩方から聞いてた『強敵は羅針盤』ってのを味わったからな。」

 カムラン半島、バシー島沖、オリョール海。皆それぞれに海流と磁場に翻弄されて一筋縄では行かなかった。しかし、そのお陰で戦力の拡充はかなり進んだ。金剛、比叡、扶桑、蒼龍を筆頭に、川内三姉妹が揃ったのも、妙高型の四姉妹が揃ったのもこの辺りだ。そして何より、初代の加賀を仲間にしたのもカムラン半島攻略戦の折だった。

 肉だねは小さく食べやすくするために8等分位にする。空気を抜き、小判型に成形して焼く。後々煮込むので表面が焼ければそれでいい。

「沖ノ島海戦の後の提督は、正直見ていられませんでした……。」

 沖ノ島海戦で起きた顛末は、読者の方々なら覚えている方も多いだろう。加賀を沈めてしまい、俺は発狂寸前まで追い込まれた。そんな時、邪険に扱われても俺の側に寄り添っていたのは五月雨だった。

「いや、あの頃は本当に済まなかったな……。」

「いえ、私が自主的にやっていた事ですから…」

 ハンバーグに焼き色が付いたら、別の鍋にハンバーグソースを作る。薄切りにした玉ねぎと小房に分けたしめじに塩少々を振って炒め、赤ワインを加えて1分半ほど煮立たせてアルコールを飛ばす。

沖ノ島を突破した我が鎮守府は、戦力の拡充と錬度を上げる事に重点を置き始めた。Barの営業を始めたのもこの辺りからだ。次の目標は魔の海域・キス島撤退作戦。駆逐艦の数と錬度を高めつつ、一般企業等からの護衛任務等もどんどん受け入れてその報酬で予算を確保。設備投資や生活環境の改善に努めた。その間に島風や雪風といった能力の高い駆逐艦を仲間に加え、夕立や時雨といった改二の計画が持ち上がった駆逐艦も重点的に育てた。その間、五月雨も育て上げ
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