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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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程度じゃ、覚悟決めれないです。ここ、妖怪の学園ですし、何が起きたっておかしくないですし」

 カイトはその後も、色々と暫く先生と話していた。

 すると、少しばかり騒がしかったのだが、だんだんと、外が静かになってきた。
 もう、周囲には誰もいなさそうだ。

「……ん。大分落ち着いてきた様だ。 じゃあ先生、迷惑かけました。俺行きますね?』
「うん。またねー! あー後、カイト君!! まだ決まってないのなら、新聞部なんてどうかな? 人数少ないから困ってるし 大歓迎だよ??」

 そのまま、カイトは勧誘された。暫く考えてみる。新聞部も、色々と大変そうなイメージがあるが……それでも以前の運動部よりはまだまだ全然マシだろう。間違いなく。

「ん。 連れを待たせているんで、相談してきますよ。OKが出たら増えるかもしれませんから、ちょっとだけ、待っててもらえます?」

 猫目先生に、そう伝えると、ニコリと笑った。

「おっけー!! 期待して待ってるよ〜!」

 そのまま、カイトは部室を後にしたのだった。







「さて…と あいつら…どこにいるかな?  ……まずはプールか…」

 つくねが、『水泳部はどうか?』という会話を思い出して、この学園プールへ向かった。場所は1つしかないから、目指すには丁度良いだろう。

 プールを目指して、校舎を歩いていた時だ。

“ダダダダダダダッ!”

 廊下を走る足音が聞こえてきた。
 別に珍しい事ではないが、カイトにとっては少々厄介だ。

「む……? 殺気!?」

 つい先ほどまで、追いかけっこをさせられていたから、当然神経が敏感になってしまった様だ。そして、振り返ったと同時に、それ(・・)は来た。

「カーーイトッ!!」
「わーーーー!」

 全く遠慮のないタックル。……相手はくるむである。
 勢いよくダイビングヘッドを仕掛けてきたから、おかげで廊下に倒れそうになってしまった。……が、何とか堪えた。

「やっふふーーー! こんなとこで会えるなんて! やっぱり、運命の人だね!! 好き!!(告白)」

 押し倒すまではいかなかったが、正面に回って、また抱き着いた。そのくるむの象徴とも言える豊満な(バスト)を押し付けながら、精一杯の告白を。

 しかし……、それが正確にカイトに伝わる事は無かった。

「………………(む、むぐっ、い、息ッ 息ッ!)』

 その弾力、想像を絶する程のやわらかさのおかげで、完全に空気の通り道をふさいでしまってて、窒息しかけてしまったから。







 そして、数分後。

「いや… マジで、マジで死ぬかと思った…。今回は……」

 くるむの盛大なハグを、抱擁を受けてしまっ
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