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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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小学校まで親にスイミングスクールに通わされててさ。健康のために……っとか言われてね? (水泳ならモカさんにいいとこ見せれるかも…)」

 つくねは、あはは、と笑いながらそう言っていた。
 それに対しモカは、先ほどまで笑顔だったというのに、がらりと変わっていた。

「いや…あの…わたしは………」

 少し慌てている様だった。

「あー、 あのつくね?? 1つ良いか?」  

 話を聞いていたカイトは、つくねに話しかる。重要な事実をつくねは知らないから。人間であるから仕方がないとは言えるが、それでも、知らないのなら今知れば良い。
 
「?」
「あのな…つくね、部活の話だ。モカは、いや バンパイアh「きゃーーー!!」ッッ!!」

 それは突然の悲鳴? をカイトが驚いて、振り向いた先には、……いた(・・)

「カイトくん!! どの部にはいるのーーー!!! ワタシもそこはいるーーーーっっ!」
「きゃあ!!今日もかっこいい!!!」
「グフフフフフウウゥ!!!」

 またまた多数の女子生徒(顔なじみの…)だった。
 でも人数は、当初に比べたら大分減ってる様だ。

 どうやら、精鋭隊? 超粘着質なコアなファン? そう言った類だろう。逃げられる事が判ってるというのに、こうまでついてくるのはある意味凄い。容姿はモカにも負けてない姿だというのに……、その笑い方のせいで、台無しにしてしまってる《彼女》も此処に当然ながら来てた。

 4〜5人の女子生徒。

「げげっ!! な、なんでっ!?」

 いや振り向く前から異様な殺気とも取れる気配が感じたのは間違いない。だからこそ、振り向いた後、すぐに体勢を整えられていた。

「じゃ じゃあ つくね! モカ! 先にいっててくれよ!! また後で!!」

 そう言い駆け出した。

「へっ? あれ? カイトっ!!」
「!!!」

 当然ながら、カイトの様にある意味覚悟をしていなかったモカとつくねは、突然の出来事に驚いていて、反応が遅れてしまっていた。

「ああ! 後なモカ!!」

 走って逃げる前にモカの側に来て。

「つくねは、バンパイア(・・・・・)知らない(・・・・)んだ! だから、無理、無茶をするじゃないぞ!」
「……え?」

 詳しく話をする前に、……それ(・・)はやってきた。

“ドドドドドドドドッ!!!”

 カイトは、それ(・・)が来たと同時に、走っていってしまった。

 つくねとモカは女子生徒たちが走り去る過程で生まれた突風に煽られていた。
 一体どんだけの速度が出ているのだろうか?

「ちょ、ちょっとーーー!! 前に、諦めたんじゃなかったのかーーー!?」

 カイトは、必死に全力で走りながら叫ぶ。

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