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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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←《宣伝》」
猫目先生の、自分が担当している部の宣伝をしつつ、陽海学園の部活動体験入部が始まった。
「んー、部活……か。 正直、しんどいのはカンベンなんだよな……」
カイトは、憂鬱気味だった。
なぜなら、《部活》の二文字を聞いただけで、
以前
(
生前
)
の、地獄を思い出しそうだったからだ。
「ほーら! 2人とも!! いろんな部があるよ! 早くいこ!!」
モカが手を掴んで、駆け出した。
「う うん!!」
「わっ っとと!! も、モカ。ちょっとまって!!」
つくねは、まだまだモカに手を握られる事に慣れなくて、相変わらず緊張気味だった。
そして、 カイトは 昔?を思い出していた為、油断していた様だ。感傷に浸る間もなく、モカに連れ出されてしまった。
そして、暫く廊下を進んでいき、其々の部室が並ぶエリアについた。
『ごちゃごちゃごちゃ……』
『ざわざわざわ……』
それは、ありえないほどの人だかりだった。
人間の学校ではなく、妖怪の学校だったから、ちょっぴり簡易に考えていたのだが、覆された気分だった。
「(ナニこれ……? 満員電車かよ… こりゃ見に行くだけで骨がおれそう……)」
カイトはあまりの人の多さに、正直な所、げんなりしていた。行くとなると、人込みの中を泳がないといけないから。
「わぁ、すごいねー! これ全部部活の勧誘かな? 沢山」
つくねは逆に興奮しながら話した。中学では、これ程の数の生徒はいなかったのだろう。
「でもまあ…、何事にも程々が一番だけどな………」
やや、テンションが低めのカイト。
そんな対照的な2人。そして、モカは変わらない。変わらず、笑顔だ。
「あはは! にぎやかで良いじゃん! それで、2人は何部に入るっ??」
モカの言葉を訊いて、少々考えた後に。
「強制で、絶対に入らないといけないんだったら、 しんどくない部!! 特に熱血系な運動部は、オレは絶対に却下! それ以外だったらどこでもいい!」
「「あははは…」」
カイトの言葉を訊いて、2人は苦笑していた。
実は、モカとつくねは、昔人間界でいた中学の部でかなりしんどい思いをしていたことをカイトから聞いていたのだ。そして、頑なに主張する理由もわからなくは無かった。強大な力を持っているカイトが、それ程までに言うのだから、想像を絶する程、大変だったのだろう、と連想できるから。
そして、話を変えようと、つくねは、ある方向を指さして言った。
そこは、《水泳部》と書かれている。
「あ! 水泳部なんてどうかな??」
「っ!?」
つくねの発言を聞きモカは顔を強張らせる。
「オレ… 実は
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