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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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」
つくねの突然の大声、立ち上がった事で、クラス中が一気につくねに注目したのだ。
正直、この妖のクラスで注目される事に慣れてないと思われるつくねにとっては、きついだろう。……元々、注目されるのが、得意だとは思えない。
案の定、つくねが我に返りオロオロしだしていた。
そんなつくねにフォローをしてくれたのか……。
「はーい。 青野くんの言う通りですよ〜? 今日から部活をやってもらいまーす。嘘じゃありませんよー」
丁度HRの終盤だった事もあり、タイミングよかった? 様で、猫目先生がそう言っていた。
「あっ!! あははは……、そうですか! あ、あの確認したかっただけなんです。 すみません。邪魔してっ……」
何とか誤魔化せたつくねは、先生に、そして クラスの皆に向けて、謝罪をしていた。
「はーい! 後〜、確認する時はなるべく大きな声出さないで欲しいなー! 先生、突然だと、驚いちゃうから?」
「はい……、注意します………」
やっぱり、と言うか 当然 注意されてしまったつくねは、もう一度謝罪をすると、今度こそ席に座った。
「(はぁ、ほんと 何やってんの? つくね。……朝っぱらから活発だな。モカに血をあげたり、注目されたり……)
カイトがつくねを見て、そう呟くと。慌ててつくねは、カイトの方を見て言う。今度は小声で。
「(あ、カッ カイト!? 良いよ! そんなの! だって、オレからモカさんにあげたんだし! これ、自業自得なんだし! そ、それに、オレ、モカさん喜んでくれてるだけで嬉しいし!!)」
つくねのそれは、小言は小言なのだが、
反応
(
リアクション
)
が非常に大きいから、また注意されてしまいそうだ。
「(あー、わかったわかった。だから ちょっと落ち着け。オレがモカに狙われてるって言っても、簡単に言ったら、『気になるから、味見させて〜』 つまりはそ程度だ。別に、オレのを吸われたとしても基本的にはバンパイアが好むのは人間の血。だから、オレは人間と違うからつくねの方が良いって絶対)」
「(ほっ…)」
カイトの言葉を聞いて、つくねはあからさまに安心していた。どう見ても嫉妬している、と言うのは、カイトにも分かっていた。モカの事が好きなつくねにとっては、現時点で唯一勝っている部分だ、と勝手に思っている様だから。
「(はぁ、やれやれ… やっぱ嫉妬するに100円!掛けて正解だったな。……ま、賭け相手はいないけど)」
とりあえず、その後は秘密談義も終わり、
HRの部活動の説明を聞いていた。
「いいですかーー 部活は全員参加でーす! 皆さんいろんな部を見学して自分が入る部を決めてください!私が顧問の新聞部とかも見学にきてねーー
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