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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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と。 オレは良いですけど、つくねは?」

 つくねに聞いてみると、ゆっくりと顔をあげた。

「えっ! ……その (静かで落ち着いてそうな部活だな。 モカさんがいなけりゃ何部でも……)でも……オレ……(カイトにも、迷惑ばっかりかけて……、もう、立ち直らないといけないのに……)」

 つくねは目を瞑り、俯いたその時だ。

「良いですよ! わたしその部に入ります♪」

 声が聞こえてきた。少々懐かしい声。

「え? あ……っ!」
「おっ!」

 振り返ってみると。

「おっはよー! つくね! カイト!」
「「モカ!」さん!!」

 そう、モカが遅れながら、登校してきたのだ。
 その姿を見て、つくねは涙を流していた。


「うぅぅ、モカさぁん!! 二度と戻ってこないかと思ったよーー!!」
「おいおい。 泣くな泣くな。男が簡単に涙を見せるなって。それに、二度とって まだ三日じゃんか。でも 良かったよモカ。体の方は大丈夫か?」
「うん! でも回復のためにずっと寝ててね〜 ねぼーしちゃったよ・・・」

 てへへ〜っと頭を掻きながら苦笑いしていた。

「(うん、やっぱりモカさんは笑顔でなくっちゃ!)」
「ん? あれ? 一応モカに、術をかけておいたんだけど……、効かなかったのかな? う〜ん、水の影響にはやっぱりきつかったか……

 つくねはモカに見惚れ、カイトは、渋い顔をしていた。
 そして、モカは直ぐに否定する。

「んーん! そんなこと無いよ! 水の影響は初日からすっかり無くなっちゃったしね! もう1人のわたしもお礼を言ってたよ! どうも、ありがとねーカイト!!」

 モカは笑顔で言っていた。無理をしている様子もなく、どうやら、本当に大丈夫そうだ。

「そっか・・・ なら安心だな。どういたしまして。もう一人のモカにも言ったが、当然だよ。オレ達は、友達だから。だろ? つくね、モカ」
「う、うんっ!」
「そうだよねっ! 私たち、友達だもんっ」

 話しているその時だ。

「じゃあ!3人とも新聞部!決定ねーー!!」

 猫目先生が乱入。忘れていた訳ではありません。

 決定《ようこそ!新聞部へ!!》を掲げていた。

「「「わああぁ!!」」」

 あまりの勢いだったから、少々驚いていたが、直ぐに笑顔になる。

「はぁーーい! わたしもその部に入部しまーす!!」

 そして、いつの間にか、くるむも来ていた。

「くるむちゃん!!」
「ははは。いつの間に、来てたんだ? くるむ」
「だってー カイトにつくねも入るんでしょ! だったら わたしもって思うじゃない♪ 2人とも大好きだもーーんっ!!」

 そう言いながら カイトとつくねに抱きつく。……と言うより、頭
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