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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第57話 水とバンパイア
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るとは、やはり
魚
(
サカナ
)
だ。 ……身の程を知れ」
躱した後は、モカの右フックが珠魚の側頭部を捕らえた。そして他の部員は、いつものモカの盛大な蹴り。回転蹴りが炸裂し、全て吹き飛ばした。
「「「きゃああーー!!」」」
全ての人魚たちは、
“バッシャアアアアン!”と水柱をあげながら、プールへ落ちていったのだった。
「……な? 空中は人魚の
領域
(
テリトリー
)
じゃない。……ま、バンパイアの領域ってわけじゃないが、モカなら楽勝だろ」
「そそ! 当然よねー♪」
くるむもニコニコと笑いながら同意していた。空を飛んでいて、それでもモカにつかまってしまった事があるから、尚更思った様だ。……カイトの背中に抱き着きながら。
「……そろそろ離れても大丈夫じゃない? くるむ」
くるむは、ずーっとカイトの腕に抱き着いていたのだ。
「やふふー♪ もうちょっと! もーちょっとだけっ! カイト分の補充だよっ♪(カイトの
戦闘形態
(
バトル・バージョン
)
格好良い姿見たのわたしだけー♪)」
「……くるむさん??」
つくねが苦笑しながら見ていた。
そんな苦笑いをしているつくねを見たくるむは。
「ああっ!! つくね! わたしあなたの事も大好きだからね!!」
そう言いながら、カイトの腕を離して、今度はつくねの方へと飛びついて行ったのだった。
「……やれやれ、一難去ったな」
カイトは、とりあえず終わったから、肩の力を抜いて、ただただ苦笑をするのだった。
だが、安心してはいられない。
「モカ…… 大丈夫か?」
カイトは、モカの方へ行った。その手には、プールサイドに置いてあったバスタオルが握られている。
「水滴のたった1つでも、ついてるだけでも結構やばいんだろ? ほら、これで拭いておいた方が良い」
「……ああ すまない」
モカは無表情のまま受け取りつくねの方へ向かった。
「(まぁ……、今はちょっと、フォローできないな。心も、身体も傷ついてるのは間違いないから)」
前回とは違い、カイトは、そのままモカを見送った。
「あ……あの…… モカさん……。お、オレ……」
モカは、つくねの側にくると、右手を振り上げ。
“パンッ!”
そのまま振り下ろし、つくねの頬を叩いた。
「っ……!!」
「ちょっと! つくねに何を・・・」
くるむは、叩かれたのを見て、直ぐにつくねに駆け寄る。
「……つくね。
あっち
(
・・・
)
のモカが泣いていたぞ」
その言葉に、そして表情を見て、くるむはそれ以上は何も言わず、つくねの表情は、また変わった。
そして、モカは目を瞑り、話をつづけた。
「《泳
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