暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚像-フェイク-part3/虚を砕く者
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若いの、わしらをなめてもらっては困るぞ」
「あのようなデカブツの相手など、グレンと共に何度もしては捻り潰してやったわい」
「ですけど……」
「ムサシさん、たぶんこの人たちの説得は無理ですよ」
躊躇いがちなムサシに、サイトが空賊たちに対して苦笑しながら言った。
「それに良い機会だ。俺もこの人たちの世話になったから、少しでも恩返ししたいんです」
「ほう、そこの若造。なかなか殊勝な心がけだな。それにアルビオンで会った時よりも良い顔をしておる」
「グレンが一目置いていただけはあるのぉ」
サイトの言葉に、ギルやグル船長らも笑い返してきた。
「サイト、私もやるわ!」
ルイズもやる気をだし、杖を構える。
「ぬ…」
邪魔者が次々と現れて、アンチラ星人はわずかに眉をひそめる。
だがこいつらを全員どうにかしなければ、シェフィールドの命令を完遂できない。しかし一方でちょうど良い、ここにはウルトラマンゼロとトリステインの虚無の両方がいる。アルビオンの虚無とまとめて一緒に捕まえたらシェフィールドも喜ぶはずだ。
「当初の予定より大いに狂ったが、まあよい。
貴様らに身の程を教えてくれるわ!」

タルブの山岳地帯を舞台に、サイトたちとレコンキスタ傘下の異星人の戦いが始まった。

隙を見てサイトはゼロに変身し、ムサシと共にヤマワラワを、にせネクサスにはジュリオがゴモラとリトラを用いて……アンチラ星人に対しては、炎の空賊たちやルイズが相手をすることになった。


「デヤ!!」
「キシャアアア!!」
ゴモラはにせネクサスを相手に、少し手間を取らされていた。とび蹴りを食らい、立ち上がりざまに銀色の拳が叩き込まれ、続いて背負い投げを受けて狭い地面の上を転がされた。
しかしゴモラも負けずと、己の尾を振るってにせネクサスの顔に叩き込む。
「グゥ…!!」
頬の部位を鋭く叩かれ、怯んだにせネクサスだが、ゴモラの足もとに〈パーティクルフェザー〉を打ち込んで火花を起こす。ゴモラは足の動きが止まり、そこを狙ってきたにせネクサスはゴモラの背を蹴ってダウンさせ、うつ伏せとなったゴモラの背にまたがる。そしてゴモラの角を両手でつかみ、乱暴にゴモラの顔を地面にたたきつけ始めた。
「ギシャアアァッ!!」
ゴモラは顔面を攻撃され続けて逆上し、体を無理やり起こしてにせネクサスを背中から払い落とした。倒れこんだにせネクサスに向かって突進を仕掛ける。しかし、その動きを見切ったにせネクサスは、咄嗟に立ちあがり、ゴモラの顔にもう一撃パーティクルフェザーを放つ。
「シュ!!」
「ギギャアア!!」
また顔面に鋭い一撃を受けたゴモラはもだえた。そんなゴモラの隙を突き、にせネクサスは接近して回し蹴りを一発、二発、三発と己に回転を加えながら連発し、最後に猛烈な蹴りを打ち込んだゴモラを
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