672部分:第九十六話 神々その七
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第九十六話 神々その七
「しかしだ」
「やがてはオリンポスの神々ともですか」
「戦わなくてはならない」
「その聖戦もまた有り得る」
「そうなのですか」
「そうだ。それもわかっておくのだ」
シオンの声は重いものになっていた。しかしそれでも言わずにおけなかった。彼もまた教皇としての己がわかっていたからである。
そしてだ。ここでアイオリアが言った。
「では教皇」
「何だ、アイオリアよ」
「我々はこれからも幾度と生まれ変わりなのですね」
「その通りだ。頼んだぞ」
「わかりました」
「では」
アイオリアだけでなく他の者達も応えた。
「我等はこれからもアテナの聖闘士として」
「戦い続けます」
「人類の為に」
「その言葉必ず言ってくれると信じていた」
シオンはその彼等に言ってきた。
「それではだ」
「はい」
「このまま」
こうしてだった。彼等は今誓いを新たにしたのだった。そのうえで教皇の間を後にする。そしてその時にであった。
「さて」
「何だ?ムウ」
アルデバランがムウの言葉に応えた。
「何かあるのか」
「いえ、私達のことは聞きましたが」
こう言うのだった。教皇の間から双魚宮への階段を進みながらだ。アフロディーテの薔薇は今は取り払われていた。綺麗なものだった。
「しかし」
「しかしか」
「それは私達だけでないのですね」
こう言うのだった。
「ハーデスと因縁あるのはペガサスの聖闘士ですか」
「ペガサスかよ」
それを聞いたデスマスクは拍子抜けした様に言った。両手を己の頭の後ろにやってそのうえでそんな言葉を出したのである。
「青銅の奴がかよ」
「しかし青銅といえどもだ」
カミュの言葉だ。
「輪廻の中にいるのは同じだ」
「私達とですね」
アフロディーテはこう話した。
「そうした意味では同じですか」
「我等黄金聖闘士だけでなくか」
ミロは遠くのものを見ながら話していた。
「他の聖闘士達もか」
「そして教皇もまた」
シュラはシオンのことを話した。
「その中におられる」
「ひいてはアテナもか」
今言ったのはアイオリアだ。
「全てその中にいるのだな」
「それではです」
シャカの言葉だ。
「我々としてはです」
「まずはそれぞれの宮に戻りましょう」
ムウの言葉である。
「そしてそのうえで」
「今は英気を養うことだ」
「いいな」
サガとアイオロスが他の面々に告げた。
「次の戦いの為に」
「いいな」
「わかっています」
ムウは微笑んで彼等の問いに頷いた。
「それでは次の戦いに備えて」
「次が最後だ」
サガは厳かに告げた。
「いいな」
「そうだな。最後だ」
今のサガの言葉に応えたのはアイオロスだった。
「最
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