暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真剣で私に恋しなさい 〜無理矢理に勝利を掻っ攫え〜
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撃が周囲を襲う。
その衝撃に、蒔風自身も血を噴いた。
包帯にも赤いラインが浮き上がって、傷が開いてきているのがわかる。


「ッ・・・が・・・・おおおおおおおおおおおお!!!!!!」



「奴」の四肢を「風林火山」の四本で地面に止め、さらに腹部に拳を突き入れ、内臓を引きずり出す。
長々とした肉がズルズルと出てきて、その部分から「奴」の血が噴き出し、蒔風を染める。


「フゥーーー、フゥーーー、フゥーーーーー・・・・・・・ヌゥアッ!!!!」


そしてそれを束にして引きちぎり、傷跡をぐちゃぐちゃに引っ掻き廻し始めた。


「この・・・・この・・・・・・このこのこのこのこの!!!!!」



「奴」の意識はもう無い。
ただ、ビクンビクンと不気味に体が痙攣し、未だに消滅しきらないことを表しているだけだった。


そこに大和がやってくる。
青龍と獅子に連れられてやってきた彼は、蒔風の戦いに多少なりの戦慄を覚えていた。

あれだけボロボロになった男が、なぜここまで最後に蹂躙しせめたのか。


この男は、想定されるようなまともな戦闘で勝利していない。
玉砕のように敵の攻撃を食らって反撃、そこから一気にエグイ戦いで勝利に持っていった。

つまり、これが土壇場の彼。彼の戦い方。
これが本来の、彼が持つ戦い方の本性。



それを考えての戦慄。
だが、そんな大和に蒔風が信頼を込めた声でこう言った。


「大和・・・・あとは・・・お前に任せる・・・・・オレには・・・・できん・・・・・グ・・・・バッ!!!!」


バッ!!!!ビシャッ!!!

青龍が連れてきた大和にそれを伝え、一気に血を噴き出し、蒔風がその場に倒れ込む。
それと同時に、音声が流れ、WORLD LINKが発動した。




【Maji de Watasi ni Koisinasai!】-WORLD LINK- 〜WEPON〜!!



蒔風の背に翼が現れ、それが移動し大和の背に銀白の翼が付与され、それが輝きを帯びていった。

「な、なんだよこれ!!!」

「主の力が一時的にあなたに移っただけです」

「早くやらねば、この世界にどんなものを残していくかわからん。やってしまえ」

「ど、どうすればいいんだよ!?」

「「さぁ?」」

「さぁっておい!!!」



大和がうろたえるが、そんなことは知らんとWORLD LINKが次の段階へと移る。



【Maji de Watasi ni Koisinasai!】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜!!


その拳に蒔風の力のすべてが宿り、信じられないほどの光を放つ!!

「ち、チクシ
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