第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真剣で私に恋しなさい 〜マジバトル、二回目〜
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と降ろし、鉄心の方へと歩く。
その間に百代はすでに瞬間回復を終わらせ、立ち上がろうとしていた。
だが
「やめろ」
ズンッ・・・・!!!!
周囲の空気、否、世界の毛色が変わる。
いまだに未完成ながらも、固有結界(それ)が百代の身体を縛る。
どす黒い何かに押しつぶされるかのように、百代の身体が何倍にも重く感じられた。
それでも百代は立ち上がろうとした。
ゆっくりと、確実に、その膝が伸びて行く。上半身が上がっていく。
そして立ち上がりきった。
「負けたくない・・・・・こんな気持ちは初めてだ!!戦いたいんじゃなくて、負けたくない!!!」
「それに気付けば上々だ(パン!!)」
蒔風が両手を鳴らして元に戻す。
すると、緊張が解けたのか百代がひざから崩れ落ち、大和達が駆け寄った。
「姉さん!!大丈夫か!?」
「弟〜〜初めて負けたよ〜〜〜〜・・・・・あはははははははっ!!!!」
「も、モモ先輩が・・・・・」
「負けて笑ってる!?」
「どうやらお主には礼を言わねばならないようじゃのう」
「なんのこと?」
「あれはの、いつまでも戦いの事ばかり考えて追って、力のみを求めておった。どうにかせんといかんかったんじゃが、なにぶんあの強さじゃ誰も言い聞かせられなくてのう」
「違いますよ。気付いたのは彼女自身だ。オレはきっかけ。オレが誰かの「芯」の元にはならないですよ」
そう言って蒔風と鉄心が大和達を眺め、皆を運んでけがの手当てをしに行こう歩きだす。
蒔風がその瞬間、背後に何か感じて振り返る。
だが、そこには綺麗な夕日があるだけで、特には何もなかった。
そして再び前を向いたとき
「よお」
「ッ!?」
ズッ・・・・・・・ブパッ、バシャァァアアアアアア!!!!!!
「おっ・・・・・ガッ・・・・・・・」
蒔風の上半身が斜めに切り裂かれ、血が噴水のように噴きだし、地面を夕日以外の赤で染め上げた。
「あ・・・・・あ゛ぁ・・・・・・あ、ごぁ・・・・・・・・・」
ガクン、と膝から崩れ落ち、仰向けに倒れる蒔風。
その前には血の滴る剣を握った一人の男が
夕日の中でも、影を身にまとった男が、そこにいた。
「!!!! 蒔風ぇ!!!!!!」
「ちょぉ〜〜〜〜どいいよなぁ?こういうタイミングゥ♪余裕ぶってる蒔風見てたら、殺りたくなっちゃったよ」
「な・・・・・そんな・・・・・・」
「テメェ・・・・・誰だ!!!!!」
大和が男に
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