第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真剣で私に恋しなさい 〜マジバトル、二回目〜
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「おぉあ!!」
蒔風がそれを前転でかわし、パスをベルトにセタッチする。
《Full Charge》
「フヌァッッ!!」
金に輝くアックスを振り上げる形で振るい、その砲撃を斬り砕く。
「うぉッ!?」
「ダイナミックチョップ、振り上げ」
そこから真っすぐ百代に向き、ベルトのボタンを押して、パスを通す。
《Rod Form》
「ふぅ・・・・でもま、相手は女の子。思いっきりやるのは趣味じゃないけど」
《Full Charge》
「暴れる魚は強引に引き上げないと。時に厳しくやるのも、優しさだよね?ハァッ!!」
エネルギーをロッド先端に集中させ、それで切り掛かる電王ロッドフォームの蒔風。
百代は薙がれたロッドを上半身を反らして避け、続いてきた廻し蹴りをしゃがんでかわす。
だが更にきた踵廻し蹴りは避け切れず、腕で捕まえ、振り回した。
その状況から百代が蒔風を投げ飛ばし、蒔風は強引に百代目掛けてロッドを投げつけた。
無論、それに反応できない百代ではない。
向かって来るそれを掴んで蒔風に投げ飛ばそうとした。
しかし、百代は知らなかった。
この投げられたロッドは、決して攻撃ではなく、攻撃の為の布石であることを!!
「取っ、なに!?」
ロッドが身体に入って消え、それが百代の眼前で六角形のエネルギーの板となり、百代の動きを束縛する。
地面に落ちた蒔風がフゥ、と立ち上がり、百代に向かって駆け出した。
「こんなものっ!」
ピキィ!!
六角形にヒビが入る。
蒔風によって本来のものよりも強度が跳ね上げられているそれに、力技で壊しにかかっている!
その百代に蒔風が一言言った。
「それ、壊すと全身の筋肉が断裂して使い物にならなくなるよ?」
「ッッ!?」
「嘘だけどね。ハアァ!!」
蒔風の言葉に一瞬動きが緩み、蒔風のデンライダーキックが炸裂し、六角形を砕き、爆発を起こす。
爆発はあくまでも蒔風が演出で起こさせたもので大したことはないが、確実にダメージは通っている。
「ま、こんなものかな?」
そう言って蒔風が変身を解いて背を向ける。
だが、いっこうに鉄心が勝者の名を告げない。
「??どうした?」
「まだ終わっておらんからじゃ」
「は?」
「まぁだ・・・・・終わってないぞぉ!!!」
百代が立ち上がって飛び出してきて、蒔風の首根っこを押さえこんだ。
地面で一旦跳ねた蒔風は、跳ねた瞬間一瞬緩んだ腕をつかみ、力づくでそれを押しのけた。
「ゲほッ・・・・な・
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