第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
真剣で私に恋しなさい 〜いきなり宣戦布告!?〜
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ルーム。
蒔風がこの高校の転校生としてやって来た。
最主要人物が学生ならば、そこの学校の転校生としてぶちこまれるのが定番になってきた。
蒔風の転校生も板についてきたというところか。
(フムフム・・・・・最主要、主要ともにこのクラスにいるみたいだな)
蒔風がそう思いながら教室を見渡す。
すると、教室の扉が勢いよく開いた。
「ここに転校生が来たらしいな!!貸せ!!」
「えぅ!?お、あ!?」
突如として教室に乱入してきたのは川神百代。
入って来るなり蒔風の襟首を掴んで窓に向かって投げ放った。
窓は元々空いていたが、どちらにしろ大変なことだ。
だが蒔風は窓の桟に捕まって勢いにストップをかけ、フチに着地して教室から飛び出すのを防ぐ。
「ほう!やるな、お前!!」
百代は心底嬉しそうに笑って言うが、この教室の担任、小島梅子は怒鳴り声を上げる。
「こらぁ!川神ぃ!!いきなりやって来てなにをしとるかぁ!!」
「そうだ先生!言ってやれ!!」
「今はホームルームだ!それに、キチンと申込みしてから決闘をしろ!!」
「そうだそう・・・・・決闘?」
「転校したての蒔風は知らなかったな。この学園には決闘システムがあってな。決闘を申し込み、相手が了承したら、立会人の教師のもと、決闘が行われる、というものだ」
「はあ・・・・」
「そこの転校生!!私と決闘しろ!!」
「オレと?オレと決闘?」
蒔風が窓枠から降りて、パンパンと服を払いながら訊き返す。
それに対して決闘決闘騒ぎ立てる百代に、ついに小島教諭がキレた。
「一旦席に付けぇ!!!!川神も!!!自分の教室に帰れ!!!三年生だろうが!!!」
「・・・・・ち、しょうがない。あとでだ!!!あとでまた来るからなぁ!!!」
百代が教室から出て行き、そんなことはどーでもいいと蒔風がかばんを拾ってそそくさと席に着く。
「なぁ・・・・・あの人なんなんだ?」
「川神百代、最強の人だよ」
「へぇ・・・最強・・・・・」
蒔風が席について隣のモロにそれを聞き、ニヤリと笑う。
「どーでもいいや♪」
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「姉さん、今日はどうしたのさ。急に乱入してきてさ」
「んん?ああ・・・元はと言えばジジイがな・・・・・」
昼
屋上で昼食を取っているメンバー。
そこで朝の事の話題になり、百代が一枚の紙を出した。
「なにこれ?」
「これはな、あの転校生の書
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