第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
[4/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
して即座に17名は73式小型トラックと高機動車に乗り込み、森の方角へと急いで向かった。
ブロロロロロ
「かなり善戦していますが、如何せん数が多すぎだなあれは。そのうち体力切れや人海の海に耐えいきれず、呑み込まれるだろう」
「あぁ、急がないとヤバいぞ」
ユーリとソープの二人は先ほどから車の窓越しに戦闘を観察していたが、戦局はエルフたちにとって少し不味い状況だ。
何やら新たにフードを被った青年が弓を手に戦いに加わり、
怪物たちを次々と射殺しているのが見える。更に獣人らしき存在達もなぜかこの世界には無いはずの銃火器を持っており、剣や弓などで武装している怪物連中を圧倒している。だが、それでも数は奴らの方がおよそ10倍と圧倒的で、このままだと人海戦術宜しく数の暴力で押し切られてしまうだろう。
「よーし、このまま真っすぐ突っ込んで彼らの援護を開始する!皆準備は良いか!?」
『「おぉ!!」』
こうして自衛隊特地派遣部隊所属第三偵察隊は、部隊としては初めてとなる戦闘へと進んでいった。
別視点:カルデアとコアンの森のエルフ
カルデアには「ロビンフッド」というサーヴァントが居る。あのウィリアム・テルと並ぶシャーウッドの森に潜むイギリスを代表する義賊の一人として有名だが、ここに居る彼は本家本物ではない。
その正体はロビンフッドに該当する、
数多くいた"誰か"のひとりにすぎない。
顔と名前のない義賊の一人で、クラスはアーチャーである。
勝つためには手段を選ばないリアリストで、真正面からの戦いよりも奇襲や闇討ち、トラップの仕掛け準備や毒矢など、
暗殺・破壊工作を得意とするサーヴァントだ。アサシンのクラスも適任であろう。世の中や物事に対して軽薄な皮肉屋で毒舌家だが、根は善良で弱い人々を見捨てられない青年である。正義にこだわる青臭い自分を隠すために、不真面目な素振りをしているひねくれ者でもある。
彼はカルデアからとある任務を言い渡されてコアンの森を訪れている。目的はこの森で暮らすエルフたちを「自由の民」へと勧誘するためである。反帝国を掲げて亜人達と諸王国連合から多くの参加者を募ることに成功し、この組織は現在進行形で拡大中だが、
新たに「黒王軍」という従来の敵(帝国)を遥かに超える脅威が登場すると、
今以上にもっと人員を必要とする事となった。何せ純粋な戦力差だと1:6と6倍の差があるので、今まで以上に亜人同士の結束を呼び掛ける事が全体会議で決定したので、その一環として彼はここにバイクで来たのだ。
「さ〜て、この森に住まうエルフは話が通じる連中かな?
マスターや他の連中の為にも、がっかりした結果にならなきゃいいんだが……」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ