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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
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という森と、コダという村が存在する様だ。アルヌスの門近辺に存在するので、
是非とも一度は訪れるべきだろう。




「さてさて、村と森どちらに行くべきかね。情報を仕入れるにはやっぱり人が住んでいる村の方が良いとは思うのだが、
こっからだと森の方が近いんだよなぁ。
みんなの意見は何かあるかい?」


隊長の言葉に皆は地図を覗き込んで地形を脳裏に叩き込みながら、一体どちらに自分たちは行くべきなのか考え込む。
確かに地図が正しければコアンの森の方がここからだと近いが、情報を確実に入手するためにはコダ村の方へと赴くべきだろう。どっちにしろ両方とも今日中に行く予定だったのだから、順番が先になるか後になるかのどちらかに過ぎないが、やはり何事も最初の一歩が大事なので躓かない様にするために、慎重に考え行動すべきだろう。


そんな事を考えている時だった。付近の警戒に当たっていた戸津 大輔(とづ だいすけ)と東 大樹(あずま だいき)陸士長の二人が慌てた様子で駆け寄って来た。


「伊丹隊長大変です!」


「あれを見てください!」


両者が何やら急いだ様子で双眼鏡を差し出してきたので、
伊丹は彼らに連れられて先ほどまで彼らが居た場所に来て、
指差された方角へと覗き込んだ。すると確かに大変なことが起きていた。そして周りの連中も一体何事かとついてきたので一先ず彼はこの中で最も経験豊かなプライスに双眼鏡を渡し、見えた先に何が映っていたのかを確かめさせると、彼の表情は瞬時に険しいものになる。


「キャプテン・プライスここはあの場所に向かうべきでしょうか?あの連中は絶対何かを襲撃していますよね」


「あぁ、なるべく戦わないことにこしたことは無いが、流石にもしあそこに民間人が居て見捨てたとなったら大変だ。
幸いにも武器はあの帝国軍と同じく中世レベルだから、我々だけでも撃退可能だろう。さぁ、決まったら早く向かうぞ諸君、これより個人の判断に基づく武器の使用を許可する」


彼らが見た光景とは、件の森に銀色の鎧を身に纏った幾つもの人影が周囲を包囲し、何やら武器を振り回して戦っている場面であった。ファンタジー世界定番のエルフと思わしき姿をした人影が弓を放ち、次々と鎧連中を射殺しているのが見える。更に連中の合間を縫うように幾つかの人影が動きまわり、刺殺したり斬殺するのも見える。


鎧の連中に何か邪悪な雰囲気を感じ取ったので、エルフたちの味方をすることを瞬時に伊丹とプライスの二人は決定し、
第三偵察隊をエルフの救援に向かわせることを決意して武器の使用許可を出した。この部隊では伊丹とプライスの二人が最高指揮権を持っており、伊丹は自衛官たちを、プライスは特殊部隊員たちに指示を下す系統となっている。ともあれ、
こう
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