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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
第三偵察隊 初遭遇する
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、裏から回り込んでオークたちを倒していたのだ。そして彼とロビンに後処理をすべて任されると同時に、この第三偵察隊とエルフらの護衛を頼まれたので一先ずこうして挨拶しに来たのだ。とりあえず差し出された一同を代表して伊丹が手を握り、握手し返して挨拶をすると、頃合いと見たのか村長らしきエルフがホドリューを伴い話しかけてきた。


「あなた方が今色々と噂の異世界の軍団か。話は自由の民の方々から聞いているよ。本来なら話をして情報交換をするのだが、見ての通りここはもう安全ではない。だからこれから逃げる支度をして、
どこか遠くに行くつもりだから何も取引や約束などは出来ないよ」


「まぁ、逃げる場所の当ては余り無くて、こうなったらかなり遠いが自由の民の支配地域まで行くつもりだ。歩いて1・2週間は掛かるがそこしか安全な場所は無いだろう」


どうやらコアンの森のエルフは森を捨てて何処か遠くの安全な場所へと家族総出で避難するらしく、
自衛隊もそうだろうと思い込んで人間と何時も行っている取引や情報交換はできないと告げてきた。
実際先ほどまで此処に多くいたエルフたちはそれぞれの家へ一度帰宅し、家族や友人らにここを離れて避難する事を話して引っ越しの準備を行っている。彼らの予定では、かなり距離があるが自由の民勢力範囲内の土地へと逃げ込むつもりだ。



「そうですか……、
でしたら我々の基地に来ませんか?ここから歩いて5日ほどの距離なのでそっちよりも近いですし、
我々自衛隊が命を懸けて貴方たちを守りますので……」


そしてその話を聞いて、プライス大尉は彼らをアルヌスの丘一帯に築き上げた自衛隊の基地へと連れて帰れないかと思い、一緒に自分たちと来ないかと誘った。
別にその誘いはエルフたちを哀れに思っただけではなく、
とある合理的な理由があるからだ。それに同意する様にデオンも「自衛隊の方がまだ比較的距離が近いから安全だよ」と援護射撃をしてくれたので、二人は近くにまだ居たエルフたちを呼び集めてヒソヒソと話し込んで相談し合い、やがて結論が下ったのか伊丹の前に進み出て、
返答を述べた。


「あなた方の提案に同意する。我々をそこまで連れて行ってくれないか?」と。


こうして自衛隊特地派遣部隊所属第三偵察隊は、エルフという難民の集団を引き連れて新しい護衛と共に基地へ帰還することになった。そしてその帰る道中に、
以前他の連中が寄ったというコダ村に訪れようと伊丹が提案し、一度そこに顔見せや情報収集も兼ねて寄る事となった。


果たしてそこでは一体どんな出会いが待っているのか?


そして無事に何事も無く、帰還できるのだろうか?






(おまけ)
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