第64話 鬼ごっこ
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て封筒を受け取るが目付きが鋭く輪郭からはみ出した口が印象的な画伯のウサギ(かもしれない)物体から吹き出しが出ていて......
絶対出ろウサ
楽しいウサよ♪
と描いてあり、どう反応して良いか分からずにフリーズしていた。
「あー、終わった......これで仕事終了だな。畜生道、戻していいぞ」
右耳にある黒いピアスを押さえながら、修羅道が軽く伸びをした。
「そうだね〜。良く頑張ったの」
「お前の事はしっかり天道に伝えるからな」
「えぇ〜!怒られるのはちょっと......」
「サボっていたお前が悪い!」
と話しをした所で輪廻眼をした二人組が煙に包まれて消えてしまった。
!?
逆口寄せか?!
煙が四散していき、幾らかの沈黙が流れた後で建物の扉が開き、佐天達が手を振りながらやって来た。
「サソリー!こっちは終わったよー」
「やたら数が多くて超疲れました」
「大丈夫ですの!?フウエイちゃん!」
白井が駆け寄るより前にテレポートをして御坂の前に移動し、フウエイの両手を握った。
「フウエイ大丈夫だよ〜!」
「良かったですわ」
へなへなと腰が抜けたように白井は床に座り込んだ。
「いやー、無事で良かったですね」
佐天がホッと一息を入れて、フウエイの元気な姿を見る為に移動した。
「超何です?なんか妙なイラスト付きですけど」
「知らん」
サソリは外套に封筒を仕舞うと、無言のまま御坂に抱っこされているフウエイに近付いた。
「パパ〜」
嬉しそうに両手を伸ばして抱っこをせがむが、サソリは拳を固めてフウエイの頭を拳骨を食らわせた。
「んぎゃ!?パ......パ?」
「ちょっといきなり何するのサソリ!?」
御坂が頭を抑えて戸惑っているフウエイをサソリから遠ざけるように体勢を変えようとするが、サソリは語気を強くしながらフウエイを叱り始めた。
「御坂、お前は黙ってろ。フウエイ!勝手な事ばかりしやがって、こっち向け!」
「え......えっぐ......パパ?」
涙をボロボロ流しながら、フウエイが怯えたように身体を震わせながら泣き始めた。
「えっぐえっぐ......ごわいよ.....,パパ」
「ちょっと言い過ぎじゃ」
「ここに来るまでどれだけ心配したと思ってんだ!フウエイ!しっかり謝れ!」
「んぐえっぐ、ごめんなさい......ごめんなざいぃ....,,えぇぇーん!ごめんなざい」
御坂に抱っこされながら、大声で泣き出すとフウエイは身体を仰け反らせて降ろして貰うと、機嫌が悪そうに腕を組んでいるサソリの脚に抱き着いて涙顔を抑えて泣き続けていた。
「ちっ!」
サソリはフウエイを抱き上げると力を込めて泣きじゃくるフウエイの頭を優しく撫でた。
「あまり心配掛けるなよ」
「うん......ん
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