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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第64話 鬼ごっこ
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を構えると跳ね回っているフウエイに狙いを付けて前に進んだが......

『何をしている?』

修羅道の右耳にしてある黒いピアスから冷淡な女性の声が響いて慌てて立ち止まった。
「げっ!?天道か」
修羅道は黒いピアスを押さえると天道と呼ばれる人物と会話を始めた。
「邪魔すんな!良いところなんだよ!」

『本来の目的から外れるな。貴方の仕事はターゲットを見つける事だろ。それとも私に逆らうか?』

「くっ......分かったよ......」
天道からの通信が途切れたらしく、修羅道はがっくりと肩を落とすと余分な腕を仕舞い始めた。

「?どうしたー?終わりか?」
フウエイが首を傾げながら、寂しそうに言った。
「ああ、時間切れだな。決着はまた今度な」
「ええー!つまんないのぉ」
「すまんな......文句なら天道に言ってくれ......あの堅物リーダーが」

フウエイの頭をポンポンと叩いて寂しそうにしているフウエイを慰めていると、蒼い光一直線に飛んで来て修羅道の肩を抉るように吹き飛ばした。
「!?」
「大丈夫!?フウエイちゃん」
御坂が息を切らしながらアジト内に入ってきた。
「ん?御坂ママだ」
御坂はフウエイを抱き上げると何処かに傷がないかどうかを丹念に見ていく。
無事な様子を確認すると、力の限りフウエイを抱きしめた。
「苦しいよ......御坂ママ」
「良かったー!変な事されてないわよね」

「......第三位か......クソ」
修羅道がヨロけながら、抉られた肩の部分を庇いながら体勢を立て直していると首元にクナイを突き立てられ冷たい声が響く。
「動くな......妙な真似をしたら殺すぞ」

サソリ術で修羅道を地面に縛り付けながら殺気を込めて修羅道を睨み付けた。
「......」
「......何者だ?」

コイツの右眼は......輪廻眼か?

サソリが緊張を解く事なく指先に力を込め続けていた。

「!!?ああああー!」
首だけを後方に回転させると修羅道はサソリの顔を見ると驚嘆の表情を浮かべて大声を出す。
「?」
「見つけたー!ターゲット見つけたー!やはり、あのガキと関係していたか!!」
「「??!」」
相手の予想外の行動に目を白黒させているサソリと御坂。

「修羅道〜」
アジトの屋根を突き抜けて、やや茶色がかった黒髪のショートカットの女性が落下してきた。
「ビッグニュースなの!この近くにターゲットが......えっ?」
青色のフード付きパーカーを身に付けていて、左側の髪を微妙に少しだけヘアバンドで留めており、彼女の右眼も崇高なる輪廻眼が光っている。

赤い髪の少年に拘束されている修羅道を見つけるとパニックになったように忙しなく腕を曲げ伸ばしをした。
「だ
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