第64話 鬼ごっこ
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イの正面に来ると拳が変形してより機械的で巨大になると、手の甲か勢い良く炎が飛び出して加速してフウエイを殴ろうと力を溜める。
「ガンズナックル!」
フウエイが即座に腕を前に出して、修羅道の拳を受け止めようとするがロケット並の威力の拳に後方に飛ばされていく。
「へへへ......?!」
ピタッ......
フウエイは不自然に天井に当たる寸前に止まり、ミシミシと建物全体が引きつる音がするとフウエイの身体は修羅道に向かって凄まじい速度で飛んでいく。
「ビョーン」
フウエイは多量の糸の弾力によりパチンコのように修羅道の腹部に強烈な頭突きをした。
修羅道の攻撃力がそのまま跳ね返ったに近かった。
「がはっ!!こ、このガキ」
床に叩きつけられて大の字になる修羅道であったが、ゴムのように空中を跳ね回っているフウエイが高速で印を結び出した。
磁遁 山土の術
次の瞬間には地面が盛り上がり修羅道を挟み込むように壁が出現して、内側には黒い砂鉄の棘を付け加えて、正極と負極で引かれ合うように高速で隙間なく挟み込んだ。
黒い二つの重なりあった壁は静かになったアジト内に不気味に鎮座していた。
「おもしろ〜!お前ちょー強いなぁ!」
フウエイが糸を仕舞いながら地上に降りてきた。
「やったやったー!勝った勝った!フウエイの勝ちー」
勝利のVサインを決めるフウエイに不良達はボスが倒されてしまい、互いに顔を見合わせると、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
「......ぼ、ボスがヤラレタ」
「あの幽霊マジやべぇ」
「気付かれない内に......」
そろりそろりと忍び足で不良達はアジトの裏口から一人また一人と逃げ出していく。
「おっ!帰るの?」
「「「ギクッ!」」」
まるで悪魔に見つかったように尋常じゃない汗をかきながら......
「あ、ああ......そろそろ帰らんとな」
「そっか〜。気を付けて帰るんだよ。今日はフウエイと遊んでくれてありがとー!また遊ぼうね」
手を振りながら、不良達を見送る。
不良達は、ぎこちない笑顔で手を振りながら扉から外に出るや否や全員アスリートのような顔つきになって全力疾走し始めた。
そこに、赤い髪をツインテールにした白井がにこやかに立ちふさがっていた。
「げっ!?」
パララ......
黒い墓標のような砂な壁が崩れると中から腕を6本に生やした修羅道が壁をぶち破った。
「大したガキだ......アシュラモードにされるとはな」
ノコギリのような尻尾を床に叩きつけて、顔から滴り落ちた血を舐め取った。
修羅道の異形な姿にフウエイは目をキラキラさせてピョンピョンと跳ねている。
「おおおー!!カッコイイー!」
「久々のアシュラだ!楽しませて貰うぜ」
修羅道が6本の腕
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