第64話 鬼ごっこ
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ていまして......」
「ガキの霊?」
疑問符を浮かべる紅い髮をした男だが促されるままに扉から入ると黒い髪をした幼い少女が不良の一人に頭突きをかましていた。
他は蒼く光って擦り寄ってくる金属製の手裏剣やナイフから逃げるように必死の形相で逃げ回っていた。
「何してんだぁ!テメェ!!」
紅い髮の男が威嚇をするように地響きに近い声を張り上げるとアジト内が軽く震えた。
「!!?」
「ボス!来てくれたんすね......助けてくだせぇ」
不良達はまるで救世主が現れたかのように安堵の声を漏らすが、金属製の手裏剣が刺さりもがく。
「おっ!?びっくりしたー......ん?おじさんも鬼ごっこす......!」
前に出て来た紅い髮の目付きの鋭い男は、腕を伸ばすと腕内部で火薬が爆発して黒いケーブルに繋がれた腕をロケットパンチのように飛ばした。
フウエイの腹部に命中するとそのまま壁際に腕が伸びて、叩きつけた。
「や、やっちまってください!修羅道の兄貴!」
測定不能(レベル エラー)
修羅道
「俺のかわいい部下が世話になったみてぇだな......覚悟は出来てんだろ......な?」
土埃が晴れた壁際にはバラバラになったフウエイがカチカチと音を立てて組み上がった。
フウエイは万華鏡写輪眼を開眼すると渦を発生させて、神威で修羅道の背後に回るとジャージに触れた。
万華鏡写輪眼に
このガキ、傀儡か?
「タッチ」
バチバチと蒼く光る修羅道だが、チャクラを入れると磁力を吹き飛ばした。
「ありり?」
首を傾けるフウエイだが、修羅道がミサイルを構えると至近距離から放つ。
爆発炎上する中で修羅道は高らかに笑っていた。
「アーハハハハ!ビンゴだお前ら!ガキ!お前も傀儡みたいだな」
万華鏡写輪眼の能力ですり抜けていたフウエイが爆炎の中からトコトコ歩いて出てきた。
「も?」
「そうだぁ!俺も傀儡だ!!」
ロケットパンチで飛ばした腕を巻き戻して回収し、断端にはめるとニヤリと笑った。
修羅道の言っている事の半分も理解出来ていないフウエイだが、ニッと大きく笑顔になると。
「にしし、じゃあ本気出していーい?」
「あ?」
フウエイは外套を片腕をだすようにはだけさせると、胸にある四角い蓋を開けた。
すると中からワイヤーのようにチャクラ糸が伸びて建物の至る所に貼りついていく。
「じゃあ行くよー」
フワフワとフウエイはチャクラ糸を使って浮き出すと、印を結んで口から大量の砂鉄を吐き出した。
「はぁぁぁー」
空中にいるフウエイがチャクラを込めるとウネウネと形を変えていた砂鉄が複数の刃となり修羅道へと襲い掛かりだした。
「さてつしぐれ!」
球場に刃が修羅道一点に集中する中で砂鉄が命中する寸前に消えて、フウエ
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