暁 〜小説投稿サイト〜
東方 何でも屋
煙は月まで届かない
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
気が付くと、そこは見慣れた自分の部屋では無く長い竹が生い茂る竹林の中だった。ボタンを押したことにより、俺は何処に飛ばされたのかということは皆目見当もつかない。ここは異世界なのか?異世界だとしても、どのような場所なのか?などと、今考えても致し方のないことが、頭の中でグルグル回っていた。ただひとつ言えることは、生い茂った竹のおかげで、日差しが遮られて、涼しく、心地よいということだ。マジ軽井沢。
「とりあえず……どうしよう?」
この状況でオラは何をすれば良いってばよ?こんな時に何をすればいいのか全くもってわからない俺はとりあえず、携帯電話で救助を呼ぶことにした。
…………が、
「圏外ですよね分かります!!」
案の定、圏外だったわけで
「助けてぇ、ドラえもぉぉん!」
さながら、ジャイアンに殴られたか、0点をとって叱られたのび太の如く、そこに居ない猫型ロボットに助けを求める。
「ぬぼぉ〜……。」
小一時間ほど絶望していると、
カサカサカサッ
「ん?」
近くの茂みで物音がした。やばいよ、エンカウントだよエンカウント、モンスターとか出てきたら詰むぞ。ポケモン持ってないのに野生のポケモンと出くわしたら危ないって、オーキド博士言ってただろ、まったく。俺は、自分から動くのではなく、物音の正体が出てくるのを待った。
カサカサッ
「!?」
物音の正体を10文字以内で表すなら「超絶可愛い女の子」だった。
腰まである美しい白髪の髪、頭部には赤と白の大きな可愛いリボンがついている。目はルビーのような赤く、澄んだ色をしていた。服装は白いワイシャツに赤いもんぺ、更にそのもんぺには、お札が所々に貼ってあった。少し幼く見える顔立ちのわりに大人の雰囲気が感じられる。
「おい!お前、ここで何をしている。……???道に迷ったのか?…………………………何か言ってくれないとこちらも困るんだが……。」
彼女は俺に何かを問いかけている様だったが俺は全くと言っていいほど耳に入っていない。
「お前、もしかして外来人か?」
たしか、人と話す時はファーストコンタクトが大事だって、おじいちゃんが言ってた。←言ってない。
俺は超絶可愛い女の子に自分の気持ちをストレートに伝えることにした。
「お〜い、聞いてるのか〜?」
「結婚してください!!」
「張り倒すぞ。」


少年祈祷中…………



「……で?つまりは、訳も分からずここに来たと。」
「はい、詰まるところそう言う事です。」
「それは分かったんだが……何故あんなこと言ったんだ?」
「あんなこと?」
少しだけ頬が薄紅色になっている彼女に聞き返した。
「その……結婚が……どうのこうの…………。」
顔の色が薄紅色から、リンゴのような色にな
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ