日本のビールの底力!〜サントリー編〜
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日本初のビールと、日本一売れてるビールのお次は、日本のビール業界の革命児・サントリーをご紹介。サントリーというとどちらかと言えばビールよりもウイスキー等の蒸留酒のイメージが強い人も多いだろう。だがその実、従来の型に囚われない柔軟な発想で独創的なビールを開発し続けている。日本初の発泡酒である『ザ・モルツ※今は販売終了』も、第3のビールと呼ばれている新ジャンルの第1号である『スーパーブルー※こちらも販売終了』のどちらもサントリーの商品だ。そんな流れの中でも、最近発売して着々と売り上げを伸ばしつつある商品を味わって貰おう。
「ちょっと苦しくなってきたか?」
「まだまだ。ドイツのビール愛を舐めてもらっては困るわ。」
ビス子がそう言うなら出すか。
「んじゃ、お次は『サントリー プレミアムモルツ』だ。厳選した材料で作られているその名の通りプレミアムな一杯だ。」
そう言いながらジョッキに次々と注ぎ、手渡していく。
「あら、凄くいい香り。」
なんと言ってもプレミアムモルツの特徴はその芳醇な香りだ。缶を開けた瞬間に広がるホップの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
「だよなぁ。流石はモルトビール、雑味が無くて本来のビールの味わいに近いものなぁ。」
モルトビールってのは、ビールの代表的な材料である麦芽とホップ、酵母、水以外の材料を使わない副原料ナシのビールの事だ。日本の一般的なビールは、コスト面での問題やキレ・爽快感の追求の為に米やコーンスターチを加えるのが常だった。しかしこのプレミアムモルツは、敢えてその常識を打ち崩し、基本であるモルトビールに立ち返った。
確かに他のビールと比べてプレミアムモルツは割高だ。しかしそれは材料を厳選したが故の高級指向であり、その高級感は『ご褒美』や『贈り物』に打ってつけだと受け入れられてプレミアムビールブームを巻き起こした。
「それでもやはり日本のビールだな。ドイツのモルトビールに比べると飲みやすさが段違いだ。」
確かにグラーフの言う通り、味わいはキリンラガーよりも落ち着いており、キレと苦味が若干ながら強く、コクが弱い。キリンラガーとスーパードライの中間、と捉えて貰えればイメージしやすいだろうか。
「アトミラール、折角だからサシミを食べてみたいのだが。」
「え、グラーフは刺し身食った事無かったのか?」
「あ、あぁ。情けない話だが、どうしても生魚という事に抵抗があってな……。」
まぁ、それが普通なんだろうなぁ。お酒大好きですぐにウチの飲兵衛共と打ち解けて、生魚どころか今では納豆やくさやなんかも食べられるようになった奴もいるが。
「じゃあ待ってな、食べやすいようにサラダ風にすっからよ。」
んじゃ、マグロと相性のいいアボカドで
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