ふわふわ!お好み焼き特集・3
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に取り出した方が失敗しにくいぞ。
お次はお好み焼き生地を焼いていくぞ。豚玉と同様の生地を作ったら、生地の7割位を鉄板に流して焼く。モダン焼きの焼き方には2パターンあり、焼きそばを下に敷いて仕上げるタイプと、焼きそばをお好み焼きでサンドするタイプの2種類ある。今回は後者のサンドイッチパターンをご紹介。鉄板に流した生地を直径16〜17cm位に広げたら、焼きそばを乗せる。焼きそばを乗せた所に残してあった生地を乗せ、そばを包むように伸ばす。そこに豚バラを敷き詰めて、ひっくり返す。
ひっくり返した後、生地とそばを馴染ませる為に押し付けるのだが、薄っぺらくなりすぎないように注意。しばらく豚バラを焼いていると脂が染み出して来るので、その脂を押し返してやるようにしよう。高温の脂が焼きそばをカリッとさせて美味しくなるぞ。
生地のフチが黄色くなって固まりかけてきたらもう一度ひっくり返して最初に焼いていた生地にしっかりと火を通す。これで仕上げても良いんだが、ここに更に一工夫。土台の生地が焼けたら、鉄板の上に卵を割って落としてやる。黄身を崩して軽く広げ、固まりきる前に豚バラの乗った面を半熟状態の卵にダイブさせる。軽く押し付け、30秒。もう一度ひっくり返してやれば、豚バラと卵が上手くドッキングしているハズだ。後はソースと辛子を塗り、クリーミーマヨネーズをかけてやり、青海苔と花鰹を散らしたら出来上がり。
「お待ち、『提督特製月見豚モダン』だ。」
浜風は待ちきれない、と言った表情でモダン焼きを4つに切り分け、コテに乗せてかぶりついた。
「熱っ、熱っ……。」
余程熱いのか、身体が小刻みに揺れる度に(どこがとは言わないが)跳ね回る。その姿を怨めしそうに睨む姉二人。おい、お姉ちゃんがそんな顔したらダメだって。熱々のモダン焼きを咀嚼し、そこに冷えたビールで流し込む。あぁ、本当に食べるの好きなんだなぁ浜風は。こんなに美味そうに食う奴も珍しいよ。
「おっ、美味しいぃ……!」
浜風が目を輝かせてそう言った。それからも熱い事など気にせずにがっついている。いい食べっぷりだ、作った方からしても嬉しいねぇ。
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