第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#38
星魔の絶戦 千変VS星の白金Y〜Desolation Crisis “Beelzebub”〜
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結締の時。
巻き起こる、白金の大旋風。
大地を割り天空へと翔け昇る竜叢が如く、
多重乱渦状の余 波は頭上の雲海を突き破り
界面を越え成層圏にまで達する。
紅世の超宝具、 『神鉄如意』 は極限の精神原動が生み出す
流星の 『超流法』 を以てしても “砕けなかった”
折れる処かその表面に罅すら入らなかった。
元より “そういう” 存在具、童児の夢想にも等しき滅裂さ。
だが、結果は砕けなかったというだけ、
“破壊出来なかったというだけ”
撃ち込まれた螺旋昇琉の 『衝撃は』
確実に音速を超えた速度で伝播し、莫大膨張を遂げた
『神鉄如意』 全域を隈無く翔け巡った。
このコトに拠り夥しい暴蝕の巨針は一本の例外もなく外側に捲れあがり、
超常発生した白金大旋風に薙ぎ倒された。
幾ら強いと言っても、幾ら巨大と云っても、 “武器は武器”
その性質上全ては “繋がっており”
ソレは獄貌した 『神鉄如意』 といえど例外ではない。
故に四方どの圏に流法を撃ち込んでも衝撃は伝わり、
また不滅と雖 も 「金属」 で在るが故にその伝導率は十全に促進される。
あくまで流法を撃つ者のパワー、
何より 『スピードが』 ズバ抜けていればの話だが。
しかし、真に驚嘆すべきは、スタンドのパワーではなく
それを統括する空条 承太郎の決断力。
初見の不条理、その能力の全容、殺傷力、属性、射程域、
それらを瞬時に解析、総合して紡ぎ出す打開策、
意志とは無関係に噴出する恐怖と驚愕に抗いながら。
いざという時、危難に際して 「は」 鋭い等と言う都合のイイ、
三文創作以下の魯鈍な思考能力では間に合わない。
(平時に愚劣な者が有事に優越というコトはなかろう)
頭よりも先に躯が動く、意識よりも先に手が走る、
無思慮な愚者とは根本的に違う精神の流れ。
後先等考えていたら何も出来ない、動けないという
『抜き差しならない状況』こそが、スタンドバトルの経常。
故にいざ戦闘が始まったらスベテの状況の推移を
“考えるのではなく感じ” 走った直感に身を委ねる、
殉ずるのが勝利への 『道』 を開く絶対条件。
思考するという事は、ともすれば 「逃げ道」 を模索する行為に繋がり、
それは真の 『道』 ではないというのは先刻の咆吼に在るが通り。
己を信じ、同時に捨てる、極限まで戦闘に集中していながら、
意志を無視して瞬間に殉ずる。
この矛盾した二律背反、魂の刻印に従うとでも云うべき
超瞬間的反応速度こそが英傑の要であり精神の秘奥。
そのスベテがスタンドに力を与え、どん
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