第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#38
星魔の絶戦 千変VS星の白金Y〜Desolation Crisis “Beelzebub”〜
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視して高層ビル、
上底部を僅かに残して貫いた巨大な針の凝 塊が
凄まじい曝威を伴って承太郎に突進してきた。
アラストールの超焔儀、顕現した紅世の王、
何れをも封滅しかねない“力” そのものの驚 駭。
遣い手であるシュドナイと同じく自身を変貌させる、
“ただ” 変貌させるのが、紅世の超宝具 『神鉄如意』 の能力。
だがその総力に 「限界」 はない、
剣神が揮う霊妙の覇刀が如く、魔王が揮う降魔の灼杖が如く。
込めた存在力に総比例して、神々の諧謔に等しく
無限にその全貌を変貌えていく!
夥しい巨針が叢る悍ましき凝塊は、
最早武器の域を超え天変の理すらも覆った鋼鉄の波濤。
しかもその “波濤” は東・西・北・南、スベテの方位から隈無く激浪し、
その悉くを粉微塵に砕き貫きながら中央へと集束していく。
コレこそが正に、紅世の超宝具 『神鉄如意』 その一端。
万 魔の虐 滅。七 大 業 第 伍 烙。
【神 鉄 如 意・暴 蝕 ノ 獄】
遣い手− “千変” シュドナイ
破壊力−AAA スピード−A++ 射程距離−半径3000メートル
持続力−AAA 精密動作性−D 成長性−E
中級以下のフレイムヘイズ等、
喩え何人集まろうが烏合の衆にすらならない、
勦絶の獄意がたった一人の人間に剥けられた。
遠隔でその暴蝕を統べる雷獣は、傲然と屹立し一点を千の視線で見据えるのみ。
相手を斃す、という思考すら今のシュドナイにはない。
元より紅世の徒やフレイムヘイズが結成した 「兵団」 を
貪り虐げるために発現した界域、「単体」 に放つような絶儀ではない。
だから言った、決着は他愛もなく付くと。
それでも告げた、 「全力で」 殺しに掛かると。
御前がそう望んだから、己がそう望んだから。
駆け引きや様子見を加えるのは、男の誇りに対する大いなる侮辱。
さらば 『星の白金』 空条 承太郎。
流星のように、眩く鮮烈な男よ。
「――勝った気ンなってんじゃあねぇぞッッ!!」
(――ッ!)
視認出来ない大きく隔てた距離で、二人の男の精神が交錯した。
鋼鉄の波濤に呑み込まれていく街区の中心で、
逆水平に構えた指先をこちらへと向ける
無頼の貴公子の姿に千眼が軒並み誘引された。
絶望していない、身体は被虐に蝕まれても、
精神は最後まで屈しないというコトか。
どれだけ惨たらしく滅ぼし尽くされたとしても、
己が敗北を認めな
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