ふわふわ!お好み焼き特集・1
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「うわっ、ホンマに鉄板焼き屋になっとるやん!」
扉を開けて入ってきたのは黒潮。予想通りと言えば予想通り。大阪生まれの艦娘の代表格のような娘だ。
「やっほー提督、リニューアルおめでと。」
続いて入ってきたのは陽炎。個性のバトルロイアルやってる陽炎型の長女にして良心。素晴らしい姉っぷりの持ち主だ。
「お、お邪魔します……///」
最後に頬を赤らめながら入ってきたのは浜風。駆逐艦とは思えないボディをしているが、その秘密は実は大食いだった事が判明した事で一応の決着を見た。最近では大和や武蔵なんかと街で食べ歩きをしているらしい。
「おぉどうした?」
「何って……提督も水臭いやんかぁ。ウチがお好み焼き大好きなん知ってるやろ?」
どうやら、先程工廠に用事があって行った際に妖精さんから聞いたらしく、お好み焼きと聞いていてもたってもいられなくなり、その足でここまで来たらしい。
「黒潮が前々から食べたがってた粉物だしさ、お腹一杯食べさせてあげようと思って。」
流石陽炎、妹思いだ。そして浜風も食べたくてやって来たと。
「丁度いいや、俺も本格的にお好み焼き焼くのは久し振りだからな。肩慣らしに付き合ってくれよ。」
そう言いながら俺は鉄板に火を入れ、生地の準備に入った。
「さてと、ご注文は?」
まずは注文聞かねぇとな。それから生地を練るさ。
「ウチは定番の豚玉かなー。」
「私イカ玉!」
「じゃあ、餅チーズ豚玉をお願いします……」
いや、浜風よ。控え目に言ってるけど一枚目からヘビーだなオイ。まぁいいや、3人が3人、定番に近いお好み焼きのチョイスだったので、生地も一番ベーシックな作り方をチョイス。
基本の比率は1:4:8。山芋の比率を1とした時、薄力粉を4、鰹だしを8というのが失敗しづらくフワッと焼き上がりやすい。俺の分も焼くから、取り敢えず4枚分で生地を練る。
鰹だし400ccを入れたボウルに山芋50gを入れ、薄力粉をふるいにかけて入れたら混ぜる。粉ふるいにかけて入れると粉のダマが無くなり、混ぜやすくなるし空気を含むからよりフワッと焼き上がるぞ。これをそれぞれ小さい器に移し、注文に応じた具材をトッピングしていく。キャベツ100g、揚げ玉大さじ1、ネギと紅しょうが少々。そこに卵を1個割り入れる。これはほとんどのお好み焼きに基本的に入れていく。ここからはそれぞれの注文に合わせた具材。
黒潮は豚玉だから何も加えない。
陽炎のイカ玉にはイカのブツ切りを。
浜風の餅チーズ豚玉には角切りにした餅とピザ用チーズを加えたら、いよいよ生地を混ぜて焼いていく。混ぜるコツは柄の長いスプーンで卵の黄身を潰したら底から掬い上げつつ全体に空気を含ませる
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ