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提督はBarにいる。
ふわふわ!お好み焼き特集・1
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に部屋割りを変更。寝不足は解消されたらしい。

天津風は今も島風と走ったりはしているが、他にもランニングのメンバーを見つけてやって適度に休ませている。

一番の不安要素だった舞風だったが、あの後すぐに野分と邂逅、今ではカップルと見紛うほどにベッタリだ。

雪風には大本営から通知が来るのを待つように言ったら、毎朝郵便を取りに行く係を自主的にやっている。アホっぽいが、可愛い。

不知火は目付きの鋭さが原因だと指摘したのだが、更に睨まれた。なんでや。

「……そういや、浜風の感じてた殺気?は消えたのか?」

「あ、それなんですが。どうにも妹の浦風や磯風、後は照月さんとかが着任してからは無くなったんですよね。」

「お、おぅ……。」

「ただ、ふとした時に近くで啜り泣くような音が聞こえるようになって……。司令、これは心霊現象という奴なのでしょうか?」

「いや、違うと思うが……心当たりはある。どうにか出来るか解らんが、話すだけ話してみるわ。」

「……?は、はぁ。」

 浜風は今一要領を得ていない様子だったが、原因は解った。辛いだろうが、踏ん張れよ……誰とは言わんが。

 じっくりと焼いたお陰でいい匂いがしてきている。そろそろ2回目の返しだな。再びコテを使って返す。豚バラの乗っている面はきつね色よりも濃い茶色になっている。この位の「少し焼きすぎたかな?」と思う位の色味が、実はお好み焼きではベストの焼き加減だ。ここから仕上げ……にはまだ早い。ひっくり返して今焼いている面も同じくらいの焼き色になり、生地が膨らんだら仕上げに入る。ここまで焼くから生地全体の水分が抜け、軽い仕上がりになるんだ。

 さぁ、一気に仕上げるぞ。特製ブレンドソースを刷毛で全体に塗り、生地の中央に練り辛子を落としてやってソースと混ぜながら広げる。そこにクリーミーマヨネーズでマヨビームを作りながら全体にかけ、最後に青のりと花鰹を散らせば完成。

「お待ち。『特製豚玉・イカ玉・餅チーズ豚玉』だ。」

 焼き上がったお好み焼きを、食べやすいようにそれぞれの前にコテで押し出してやる。さぁ、食ってくれ。
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