艦娘とスイーツと提督と・2
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
4月も終わりかけのとある日、2人目のチケット当選者がリクエストを持ってきた。メニューはハニートーストと『とある飲み物』をリクエストされた。
ー午後3時頃・執務室ー
「ねぇ〜提督さん、ホントに出来たの〜?」
ソファにブーツを脱ぎ去ってゴロゴロしながら、リクエストを出してきた艦娘・瑞鶴が疑るような声を上げている。俺の料理の腕も侮られたモンだ。
「ちょっと待ってな、今盛り付けてるから……っと、出来たぞ〜。」
「ホント!?やった、早く早く!」
「ハイよ〜、瑞鶴リクエストの『パ〇ラの完熟チョコバナナハニトー(フルーツ・アイス・チョコソースマシマシ)』と……」
ここで一旦息を吸い込み直す。
「ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノだっ……!」
はぁ、名前言うだけで息切れするとか何なんだ。
「お〜凄〜い!こんなアホみたいに長い名前一息で言っちゃうなんて!」
「アホみたいだと解ってるならこんな注文すんなやっ!」
あはは……と苦笑いしながらも瑞鶴はグラスを受け取り、ストローで一口。
「う〜ん、けどやっぱり注文内容長くして色々積みすぎると、味もとっ散らかっちゃって微妙かなー。」
「お前は作らせといてそれかいっ!」
「あははは、ウソウソ。バッチリ美味しいよ提督さん!でも一回くらい頼んで見たかったんだよねー、こういう注文。」
まだ湯気の立っているハニートーストに、溶けかけのアイスを絡めてフルーツと一緒に口に放り込んだ瑞鶴がそんな事を言う。
「だったら店で頼めよ。パセ〇とス〇バとか、味の再現の為に調べるの大変だったんだぞ?」
「だってぇ、この辺にどっちも無かったから。この間初めて行った横須賀でどっちも初めて行ったんだもん。」
そうか、この辺にはどっちも無かったっけか。……ん?今聞き捨てならない発言が聞こえたんだけど。
「オイちょっと待て、お前ら横須賀で何してた?」
俺がそう尋ねると、瑞鶴はドリンクを啜りながら
「え〜っとねぇ、ドレスとアクセサリー買って、スタ〇でコーヒー飲んで、みなとみらい観光して、〇セラで2時間位唄って……あ、海軍カレーも食べたよ!美味しかったなぁ。」
「観光旅行じゃねぇか!満喫し過ぎだろ!」
ショッピングして、お茶して、観光してカラオケ、そしてとどめにグルメって……完全に観光旅行に来た学生気分じゃねぇか。初の内地とはいえ満喫し過ぎだろ。
「でもよぉ、本物の〇タバ行ったんなら、そこで頼めば良かったじゃねぇか。」
「だってさぁ、ネットでああいう注文出来るって
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ